鵡川をSUPに薪ストーブを積んで1泊キャンプツーリング!

キャンプ、野宿、テント泊、、、屋外の宿泊方法に呼び方は多くあれど明確な線引きはありません。
私が普段している宿泊スタイルを相対的に見れば、今回はグランピングになる、そういうことです。
白石店加藤です。

SUPで鵡川を1泊2日でキャンプツーリング

むかわ。
本物のししゃもがあり、カムイサウルスジャポニクスことむかわ竜がいて、キャンプツーリングに最適な薪が豊富にある、そんな川です。
昨年はファルトボートで下った下流域ですが、札幌から1時間半ほどでアクセスでき、バスで200円で上流へ行ける手軽な川です。

鵡川 をSUPでキャンプツーリングする道具

ゴールとなる下流に車を停め、バスでスタート地点へ向かいます。
38L防水ダッフルにキャンプ道具を詰め、SUPバッグにパドルやヘルメットを、ポンプやPFDを外付けして背負います。
総重量25kgちょっとくらいでしょうか。
登山をしてるメリットに、重い荷物を背負って歩ける能力が身につくことがあると思っています。

バス停

最寄りのバス停へ1.5kmほど。
バスは1日4便です。
イモッペ地蔵堂前から穂別出張所まで1時間弱のバス移動。
乗車しているお客さんは自分を含め4人で、料金は一律200円。いいんですか。

insta360 x4のSDカード無し

Insta360にSDカードを入れてくるのを忘れました。
動画はなし、単調なスマホ写真だけになるのが確定します;x;

キャンプ装備のSUP

バス停終点から1kmほど歩き、河原でSUPを膨らませて道具を積みます。
乗るのはStarboard Touring ZEN12.6×31×6
安定感と直進性の良いとこどりなオールマイティツーリングSUPです。
大きな瀬は無い下流域なので、スターンを重めに、バウを軽めに荷物を配置。

鵡川をSUPでキャンプツーリング

秋らしく水位は低め。
ノーマルフィンできたので底を擦って進めず、何度も降りて歩く必要がありました。
カヤックではライニングダウンという状態です。

SUPにMRSのバウバッグと地図

前にはMRS バウバッグを装着。
水筒や手袋、行動食など水上で使うものはすべてここに入れておきます。
地図を上に乗せてみながら下るのが楽しみ。
川は大きなカーブや橋で位置を同定しやすいです。

鵡川の10月末の紅葉

紅葉は終わりかけ。
たまに青空が出るとそれでも素敵な雰囲気です。

河原の地層

地層。
川には地質マニアを連れてきたいものです。

カタダイン ビーフリーで川の水をすくう

本流はちょっと不純物を感じたので、支流で水を補充。
川下りの時はできるだけ水を持参せず、浄水器オンリーで乗り切るようにしています。
水すら地産地消できて楽しめてる感じがしますからね。
今年モデルチェンジしたカタダイン ビーフリーAC 0.5L。爆速浄水の水筒型で、活性炭が追加され少し水がおいしくなった気がします。

SUPでライニングダウン

ライニングダウン。
カヤックと違い、フィンが刺さるためテールを持ち上げないと行けず、重くて大変。
SUPは浅瀬が苦手だと再認識です。

河原にたまった流木

増水量が多い暴れ川で、広い河原には倒木や流木がたくさん流れ着いています。
1泊で泊まるのに適した川であり、薪ストーブを持ってくるのに鵡川を選んだ理由でもあります。

雪解け時期にはどれだけ増水するのか。恐ろしい。

SUPは漕いだり、座ったり、寝転んだりとカヤックよりも姿勢が楽です。
川は流れがあるので、ずっと漕ぐ必要もなく、半分近くはくつろいでいた気がします。

川東頭首工。
右岸ポーテージです。
重くなるとSUPは急激に持ちにくくなるため、荷物を背負って運びます。
ポーテージがあるのはわかっていたため小物を増やすと大変なので、ダッフルにしました。
頭首工手前にある旭生橋のあたりは工事が盛んでした。鵡川はどうなるんでしょうね。

日照時間の短いこの時期。2時前には泊地を探し始めます。
薪の多いテン場を探すつもりながら、状態の良い薪は集めてしまいます。
SUPはカヤックよりも薪の持ち運びには不便だった、という誰も参考にしない情報を共有しておきましょう。

SUPと薪ストーブ

いい泊地を見つけました。
今日は軽い、と言っても3.5kgほどの薪ストーブを積んできました。

薪ストーブを使うのでワンポールテントをチョイス。
しっかり乾燥した薪も多い河原で、楽しい夜の訪れに心躍ります。

川旅にはナイフではなく、ノコギリが必須です。
いろんなノコギリを使ってきましたが、今のお気に入りはベルモント U.L. Noko
軽く小さいのに、よく切れる薄く長い刃で使いやすいです。
接続機構を簡素化することで、軽量化したアウトドアブランドらしいノコギリです。

着火剤には、FIRESIDE ファイヤースターターを。
ずっとドラゴン着火剤を使っていましたが、あそこまで大きい必要もなく、個包装になっているファイヤスターターが便利でした。

フロアレスワンポールテントのポールにはredのパドルを。
薪をたくさん切って幕内に運べばパーティーの始まりです。

寒いので、おでん。
調理は、EVERNEW バックカントリーアルミポット
表面加工のないアルミ鍋で、焚き火にガンガンかけれるため、河原飯にはかかせません。吊るせるのもGOOD!

だんだんと晴れてきて月と星がキレイでした。
レモン彗星が見れれば!と思いましたが西側の展望は開けてなくて見えず、残念;x;

朝方にかけて外気温は-3度くらいまで下がりましたが、幕内は15-20度くらいで超快適。
中厚ウール+中厚フリースで過ごせました。
読書をしながら、9時前には寝る健康生活。

朝もキレイな河原。
通り道だったのか、川を渡るシカの水音や繁殖期のオスの鳴き声が夜通し響いてました。

SUPもテントも凍り付いてました。
携帯浄水器は凍らせると急激に寿命が縮んでしまいます。この時期は寝袋に一緒に入れておくのがおすすめです。

朝は焚き火でラ王。
丸いラ王は割らずに、アルミポットに入れれる相性の良いアウトドア向きラーメンです。

サクっと準備して2日目も出発。
午後から強風予報なので、早めにゴールしたいところ。

川西頭首工。
左岸ポーテージです。
この堤防さえなければマスがもっと遡上できるのにと思ってしまいます。

頭首工下にはサケが溜まっていました。
ここを超えられないわけです。

鵡川は鳥が豊富でした。
オジロワシ、オオワシ、サギ、カモ、ハクチョウ、カワウなどいろんな野鳥が飛び交っていました。
種類が分かればもっと楽しいのになと、いつも思っています。

興味深くこちらを見てたキツネ。
SUPを見るのは初めてかね?

TIZIP防水ダッフルは空気が抜けないので、座るのにちょうどよかったです。
珍しいジャンルの商品ですが、近い商品がこれ→NRS Expedition DriDuffel Dry Bag 35L
完全防水ファスナーダッフルはSUPツーリングと相性がすごい良いです。

河口近くまでくれば非常におだやか。

鵡川にいるハクチョウ

休んでたハクチョウを驚かせてしまって飛ばせちゃいました。

河口手前にかかる鵡川橋でゴール。
1泊2日で約42kmほどの川でした。
天気にも恵まれ、おだやかな中~下流域だったこともあり、SUPから落ちることもありませんでした。
フルドライスーツを着てましたが、落ちなければドライ無しでも問題ありません。
ライニングダウンで寒い足元にはモンベル パドリングサーモシューズを。

SUPで下るにはギリギリの水位でした。
昨年も下った下流域ですが、ファルト、SUPなどのツーリング艇で下るには難易度も低く、とはいえポーテージも体験でき、札幌から近く、交通機関で安く上流へ行ける1泊デビューに最適なエリアでしょう。

鵡川はおだやかな秋に1泊でゆったり下るのに快適な良い川でした!

鵡川水位

穂別:53.64m

栄:28.57m

この記事でご紹介した商品

ビーフリーAC

¥9,900

ファイヤースターター

¥1,980

MRSバウバッグ

¥25,000

スーパードライスーツ

¥90,200

パドリングサーモシューズ

¥13,420