こんにちは。白石店藤田です。
先日のお休みに、冬にしか歩けない冬尾根からトムラウシ山へ行ってきました♪
トムラウシ山は、今も手つかずの大自然が残る『大雪の奥座敷』と呼ばれる日本百名山の山です。
私は、夏道で旭岳からトムラウシ山から東大雪荘へ下山するルートと、十勝岳~トムラウシ山に登り天人峡へ下山ルート、昨年には、クワウンナイ川の沢登りでトムラウシ山の縦走路まで(登頂せず)を歩いています。いろんなルートでトムラウシ山を踏破しているのですが、冬しか登れない冬尾根ルートからトムラウシ山に登りたくて、3年前から計画を立てていました。計画を立てるも、悪天候により中止、メンバーが揃わなくて中止。なかなかチャンスをつかめないでいました。
しかし、チャンスは突然訪れたのでした‼
出発日は、棚卸で午前は休日出勤。調子よく棚卸が終了し、予定よりも早く午後から解放されました。
翌日の天気は、晴れ、風も弱い予報。まさに登山に絶好の天気です。一緒に行ってくれる仲間を探すもみんな予定や仕事があり集まりませんでした。ここ最近の積雪状況の確認するためにヤマップやSNSで情報を収集しました。山の先輩に例年の情報をお聞きしたりしました。装備の準備をしっかりと行っていれば問題ないと判断したので、ひとりで行くことに決めました。今回の山行はひとりなので写真が少なめです。
仕事が終わり次第すぐに家に帰り準備をして、トムラウシ山登山口へ車を走らせました。
自宅から東大雪荘まで183㎞。高速を使って3時間弱。この道のりが大変です。
十勝清水インターから屈足を抜けて、トムラウシの集落まで鹿の出没に注意します。温泉までの4㎞はダートの道が凍っているのでスリップに注意します。なんとか無事に登山口までたどり着きました。
今回のルートは以下の通りです。
【計画】
トムラウシ山2141m 総距離約20㎞ 予定12時間
登山口から冬尾根を登り、カムイサンケナイの岩稜帯を歩き、トムラウシ山へ
【装備】
スノーボード:GENTENSTICK BABY STINGRAYCHOPSTICK151
バインディング:Spark R&D ARC ST
スプリットボードクランポン:IBEX PROCRAMPON Narrow
スノーボードスキン:G3 SPLITBORD+Universal
アイゼン:カジタックス LXT-12ワイド(旧商品)
ピッケル:グリベル ネパールSA プラス
ストック:ブラックダイヤモンド トラバース3スキーポール 100-140㎝
ヘルメット:オークリー MODBC
その他の持ち物:ビーコン・プローブ、ショベル、ツェルト、カラビナ、スリング、ロープ、救急用品、携帯充電バッテリー、予備電池、ビンディング予備ネジ、ドライバー、行動食、飲み水(スポーツドリンク500㎖・甘い紅茶500㎖)、温かいお湯500㎖など・・・。
今日は、ソロなのでいつもよりも朝早く行動を開始しました。
ヘッドライトを付けて歩き出しましたが、慣れていないので取り付き尾根にたどりつくのに迷いました。汗
そして、渡渉ポイントで、板を脱いで渡ろうとした時、まさかのバインディングのラチェットがすっぽ抜けて飛びました‼
ラチェットはすぐに回収できましたが、ネジを紛失・・・。
持参していた予備ネジをチェックしたら、ラチェットを留めるネジを持ち合わせていませんでした。
今日は行動開始20分で終わったな…。
と、思ったらネジがすぐそばに落ちているではありませんか⁉
無事にラチェットを取り付けることができ行動を再開することができました。
一難去ってまた一難、渡渉ポイントから取りつきがとても急斜面、しかも雪が硬くスプリットボードでクランポンをつけても登れません。早々にスプリットボードで登るのは諦めて、スノーシューのトレースを使い、板を手に持って、ツボ足で歩きました。
今回は、数日前のトレースがあり、ルートファインディングをすることなくラクして稜線まで上がることが出来ました。
朝焼けが美しいです。
こちらは標高1200m地点。
目の前の稜線を上がれば急斜面の登りは落ち着きます。
スプリットボードでジグを切って上がれるかな。ビビり始め、弱気になります。
十勝連峰です。
モルゲンロートで赤く染まっています。
山には、私ひとりしかいない静かな時間です。
気が付けば太陽が上がっていました。日の出を見れなかったのを悔しがる…。
問題の斜面です。
朝はまだカリカリバーンで登りづらい。
スプリットボードのクランポンは早々に装着していますが、
それだけでは安心できず、手には滑落防止にピッケルを持ちました。
トムラウシ山がドーン‼
王様の王冠の様にかっこいいです。
もうすぐ会いにいくからね❣
待っててよー。
その前にカムイサンケナイの岩稜帯をクリアしなければなりません。
標高1700mで、スプリットボードからアイゼンにモードチェンジしました。
板を背負うので、ザックのショルダーが肩に食い込みます。
本日の雪質は、アイゼンがしっかりと噛んでくれたので、安心して岩稜帯を少し巻いて歩けました。
地図にするとこんな感じです。
雪崩が起きやすい地形で、日によって雪の状態が違いますので、雪崩にご注意ください。
今回は、雪が良い状態でしたので大トラバースしました。
標高1900mあたり。
シュカブラが行く手を阻みます。
シュカブラは踏めば潰れますが、少しでも体力温存の為、段差の少ない所を狙い歩きます。
トムラウシ山に向けて最後の登りです。
どこを歩いても登れそうですが、少し左側の白い斜面を歩きました。
山頂までスノーボードを担ぎ上げたので牛歩のような歩みでしたが、なんとかトムラウシ山に到着です❣
今日もほっぺには、OuterUを装着。呼吸がしやすく、苦しくないのでお気に入りです。
若干、あごの日焼けが気になりますが・・・。
問題のドロップですが、見ての通り、シュカブラで山頂ドロップは叶わず。
結局、少し降りたところから滑走をはじめました。
山頂からの景色です。
十勝連峰です。
トムラウシ山の標識越しの旭岳方面です。
今日は、雪崩の危険性が低いのでカムイサンケナイを大トラバース。
雪が締まって、エッジが噛んでくれたのでスイスイ滑ることができました。
数日前に通過した方がクラックに落ちたそうです。実際には、まだ奥にクラックは隠れています。
トラバースする時はご注意ください。
今回、使用したWAXはこちら!
ガリウムのリキッドワックスをご紹介します。
「EXTRA BASE LIQUID VIOLET(200ml)」-4℃~+3℃まで使用できるWAXです。秀岳荘白石店で販売中。
こちらでストップすることなく滑ることができました。
リキッドワックスの使用方法は、汚れを落とした板にスポンジにリキッドワックスをしみこませて、板に塗り込み5分~10分程度乾かします。乾いたら、コルクで磨き上げて、余分なワックスをブラシで書き出します。
リキッドワックスは、簡易ワックスと固形ワックスの中間くらいのワックスの持ちです。
家で、ホットワックスがかけられない方や出先でワクシングをしたいときにおすすめです。
朝、大変だった斜面は、春のゲレンデのように楽しく滑走できました♪
今回使用した渡渉ポイント。これ以上暖気が来ると渡渉ポイントは終了するでしょう。
ほかの渡渉ポイントがあるようなので要チェックです。
無事に下山しました。
下山後、こちらで温泉に入って家路に着きました。
東大雪荘日帰り温泉:1,000円(モンベル会員900円会員証提示は必要)2026.02.26現在
受付開始時間:13時00~
疲労回復系「WGH Pro」今回は3袋接種しました。(行動序盤・山頂で・下山後)
グルタミン・クエン酸で筋肉疲労を軽減します。とってもおススメです。
翌日に筋肉痛を予想していましたが、筋肉痛はありませんでした。
お試しあれ!
明るいうちに家路に着くことができたので、眠気に襲われることなく無事に家に到着しました。
今回は、天気、休み、雪のコンディション、前日のトレースがあるおかげて、ルートを考える時間を短縮できました。
ひとりだったので、無理はしないと肝に銘じて、何か不安があると下山しようと決めていました。
なんとか、順調に進み無事にトムラウシ山に登頂することができました。
3年間温めていた計画が実行できたので、とても満足です。
また良い山旅ができるように精進します。
トムラウシ山2141m 総距離約20キロ 登り1684m 下り1670m 行動時間10時間16分
最後まで読んでいただきありがとうございました。
秀岳荘白石店 藤田