5月12日営業終了後、メーカーさんをお招きしスタッフ向けのGORE-TEX講習会を行いました。
今年から新登場となる素材とそもそもGORE-TEXとは何か、等々とても分かりやすくレインウェア・シューズを選ぶ基準となると思いますので簡潔に講習会の内容をご紹介致します。
まず初めに、今回講習会を開催して頂いた方々をご紹介。日本GORE社より市塚さん、平井さん、そしてTNFより山下さんに
新テクノロジーとその素材を搭載したTNFのJKTのご説明して頂きました。

GORE-TEXのメンブレン。本来無色透明ですが多孔質の為白く見えます。
伸縮性も多少ありますが貼り付ける生地に良く伸びる素材を使用してしまうとメンブレンが破けてしまうためGORE-TEXウェアの伸縮性にはある程度限界値があるようです。

防水テストも生地に圧力を掛けた上で実験。縫製部分から漏水しやすくなるので、シームテープ処理をする工場と施す器械もGORE社専用のもので、管理も徹底しています。各メーカーのGORE-TEXウェアはGORE社の厳しい検査をクリアしないと世に出ることはありません。

新登場のGORE-TEX C-KNIT BackerTechnologyとは…
このC-KNITですが、今季モデルより全世界先行で日本のみ展開しており、モンベルの「ストームクルーザー」とTNFの「クライムベリーライト」「オールマウンテン」のみに採用されています。今年の秋冬モデルからは従来のGORE-TEXウェアの様にたくさんのモデルに採用される様です。

ずばりC-KNITとは、従来のGORE-TEX3層の裏地を丸編みに(特許取得)改良したモデルで、そうすることにより生地がしなやかになり透湿性最大15%、軽量性最大10%向上となりました。この「しなやか」ですが肌触りと袖通しが良いのはもちろんですが、生地の擦れる音も静かなので着用し続けていてもストレスなく快適です。
白石店にはモンベル「ストームクルーザー」とTNF「クライムベリーライト」の取扱いがあるので是非一度袖を通しご試着ください!しなやかさ、軽さが体感できます!
余談ですが…
ウェアの取扱い方法の冊子もGORE社から出ていますが、更に寿命を長くする方法を再確認しました!
洗濯方法はご存知かと思いますが漂白剤・柔軟剤はNGで、更に香りのある芳香剤入りと粉石けんもNGです!
洗剤成分は中性若しくは弱アルカリ性で。
理由はそれぞれウェア表面に成分が残留・残りやすく撥水機能が落ちてしまうとの事。また登山時に使用しなくてもザックにウェアが入っているだけで背中からの湿気により汚れや水分が付着する為、普段着用されている衣類と同じ頻度で洗濯した方が良いそうです。
使用していない時は収納ケースではなく、ハンガー掛けで保管するのが生地にとって最適な状態。
少しでも長く着用したい方は是非実践してみて下さい!
次回は同講習会より新テクノロジーGORE-TEX SORROUND ProductTechnology(シューズ編)
を紹介したいと思います。