2017年の50k完走率は54%と、OSJトレイルランニングシリーズの中でも難関コースで知られるらしいこのレース。
「難関レース」として徐々に人気がでて、町を上げて年々盛り上がり、今年で10回目となります。
茨城県と栃木・福島の県境にある奥久慈渓谷を、袋田の滝から竜神大吊橋などの観光スポットを周りながらアップダウンのある山岳コースを駆け巡ります。
今回出場した50kでは累積標高4000m以上、4つの関門の制限時間をクリアしながらクサリ場・岩場・崖あり渡渉あり・階段ありのルート実質55kmを14時間以内にゴールしなければならないという、厳しくもありながら存分に奥久慈の魅力を堪能できる山岳レース。私は今年の目標である山で走れる距離を延ばすことと、今までの山力を試す意味で、思い切ってエントリーしました。もちろん出るからには何が何でも完走!という気持ちで。
前日の受付・コース説明の後は、大子町(だいごまち)の町長さんはじめ茨城の山の店「ナムチェバザール」の取締役の方のあいさつ、地元よさこいチームの演技の披露もあり、町を上げてのイベントとなっていて、おもてなしに感動しました。
受付ブース

地元よさこいチームの演技披露!まさかここでよさこいを見れるなんて・・

レース出場者には前夜祭のパーティーで牛丼・カレー・ハンバーグ・鮎の塩焼き・焼き鳥など無料で振る舞われました。前年までの口コミを見ると途中でなくなり後の人は食べられなかった。。とありましたが今回はそんなことはなかったと思います。
飲食ブースへの行列・・・何かわからないけどとりあえず並ぶ(この先はザンギでした)

<車中泊・そのまま朝>
50kスタートは朝5時30分。前日は付近のホテル・宿がレース出場者で埋まり空きは全く無し、やむなく車中泊でした。
大会出場者用の駐車場は全部で4カ所あり、スタート地点に一番近くきれいなトイレも完備された第2駐車場は前日の夜には満車でした。。
大子町役場に設けられた駐車場で横になるも、なかなか寝付けなくて不安なまま朝3時過ぎに起きて準備。
午前4時にシャトルバスが役場で出発し15分ほどでレース会場へ到着。まだ半袖になるには肌寒い。

簡単なアップをしてトイレに行ってる間にこんなに並んでいました。。走力に自信が無くて遠慮して後ろでいいと思ってましたが、ここでもっと前にいたらよかった。。と今になって思う。。

<待ちに待った山旅のはじまり>
もうすぐスタート

スタートしてまもなくトンネル・袋田の滝の前を通り、温泉街を走り抜け、林道へ。

もうすぐ山に入る!!そして待っていたのがこの渋滞







時間ロス。ロス!ロス!!


第1関門過ぎから、今年からポールの使用が可能になったので早速ポールを使い調子よく進めました。ポールを持っていない人は男体山までの急な登りで早くもぐったりしている人が結構いて、抜かしつつ「ポールがあれば完走できるはず!」と思いながら男体山頂。

朝9時を過ぎ気温が上昇、この日の麓の気温は28度。それでも山の中は日陰で涼しく、たまにロードに出るときにはサングラス必須でした。エネルギー補給は1時間ごとにマグオン(マグネシウム&カロリー)と塩熱サプリで補給をし脱水症状には気をつけたおかげか、不安だった「暑さ」は意外と大丈夫でした。
男体山を超えて急なくだりの後の渡渉。だいだい17kmくらいの地点。この後から、また急な登りになるわけですが寝不足がたたったのか、なんとなくモヤモヤと気持ち悪くなり、水をたくさん飲みジェルを飲み、少し座って気を休める。
第2関門制限時間まで2時間切ってました。


もう少しだったのに。

バンジージャンプで有名な竜神大吊橋。
タイムオーバーだけど関門のゴールまでは走る。ここに12時まで来れれば完走が見えてましたが。

<3分の壁>
到着時間13:03。第2関門制限時間より3分オーバーで楽しい山旅は終わってしまいました。ゼッケンナンバーにマジックで黒線が引かれ、IDタグは取り外され・・・あ~終わってしまったんだなと。たった3分がこんなに悔しいと思うのはたぶん人生初めてです。
この3分は最初の渋滞にはまらなければ行けたんじゃないかとか、寝不足でなければ途中休まずに済んだはず、と思うものの過ぎたこと。
でも大会はとても良く面白いコース、厳しいけど楽しいと思えるレースでした。いろんな教訓を得たので来年リベンジします。
26km地点で終了。ありがとうございました。


白石店ウエア ほり