2泊3日 旭岳~富良野岳 ソロ縦走 2018.07.15 2泊3日で旭岳~富良野岳へ縦走してきました! お天気は恵まれませんでしたが、それもまた山。 時折見せる絶景に励まされ、行ってきました 最初に言っておきます・・・かなりの長文です。 興味のない方スルーして下さいね。 前夜から旭岳ロープウェイ付近の野営場でお世話になりました前日の旭岳は雲が被るものの、いいお天気。そして今回お世話になるのがこのテント!TERRA NOVA(テラノヴァ)のレーサーパルス1なんと、545g!非自立式ですが、ポールを除くと500mlのペットボトルに匹敵するコンパクトさ全長は220㎝/幅は50㎝あるので、私には十分の広さを確保。ザックは頭の方に置いても十分余裕でした。前夜は早めに寝て、明日に備えます。翌朝、始発のロープウェイで姿見まで上がり、いよいよここからスタートします旭岳はガスの中に隠れてしまっていますが、テンションは高めです!旭岳は当然ですが、ガスの中。この日は気温が高めな上、ガスがミスト状態。汗だくになりながらの山頂です。今年は雪解けが遅く、裏旭にはいつもの年よりも沢山の雪渓が残っていました。旭岳から裏旭を抜け、分岐を右に進むと北海岳山頂北海岳からは白雲岳への分岐まではかなり長いトラバースの雪渓が。有り難いことにロープが渡してあり、それ伝いに進むと、問題なかったです雨脚がだんだん強くなってきて、登山道が川のように流れていました白雲岳避難小屋手前の道には雪渓から川のように流れていました。ここで浄水器(カタダインのBeFree)を使って水を作る。北海道では雪解け直後に咲く、エゾノリュウキンカ白雲岳避難小屋付近にたくさん咲いていました白雲岳避難小屋をこえると、高根ヶ原に出る雨はずっと降り続いており、あたりはガスで展望もなし高根ヶ原をこえると忠別岳山頂展望の良い山頂だけに残念だが先へ急ぐすると雨はやみ、濃厚だったガスが取れ始めた山肌が徐々に見え、テンションがあがる化雲平を背に、出てきた木道で水を作っていると、徐々に雲が取れはじめ目の前にトムラウシ山が見えてきた。この山行で初めての晴れ間に嬉しくなる。ホソバウルップソウがたくさん咲いていました。天気が悪い分、花が癒してくれました化雲岳山頂雨はかろうじて降っていませんが、風が強い17時過ぎた為、本日はここでビバークすることに。1日目の晩御飯は、ドライカレー(アルファ米)と野菜カレーのフリーズドライと前日に購入した「極太ハムカツ」「ハムカツカレー」です食べる食材にはペンで「いつ食べるもの」と書いておきましたテントの中でどれだったかな?迷う事なく食事に入ることが出来ます。ワインを1杯飲んで暖かくしてこの日は寝ました。夜中は風が強く、朝方はずっと雨が降り続きました2日目。計画道理に行くと今日が核心部の為早く出たかったが、朝方の雨が強く、3時出発となった朝もやの中トムラウシ山へ向かっていると、少し見晴らしのいい場所に出てきたなにやら熊らしき大きさの黒いものがあったため、じーーーっとみているとむくっと顔を上げたので、熊だとわかりつつもゆっくり登山道を進む。去年もトムラウシで熊を見たので用心したのが良かった。気づいてゆっくり進むのと、知らないで進むので大違いです。ようやく辺りも明るくなってきて、木道を進む。ここらも雪渓がかなり残っているガスが取れはじめ、振り返ると絶景が!誰もいない朝の山はとても気持ちがいいです。目の前には北沼とトムラウシ山が・・・トムラウシ山山頂うっすらとしたガスの中にも山々を見ることが出来ました。南沼キャンプ指定地で水を補給した後、その先へ南沼は雪渓が解けかけて神秘的な色をしていました雨は止んでいるものの、ガスはすっきり取れず。エゾノハクサンイチゲの群生が目の前に。中には裏が紫のものも・・・・これは違う種類なのでしょうか。花々は難しくてなかなか覚えられません・・・三川台の分岐ここから双子池までコースタイム6時間半の藪こぎです。覚悟は・・・できてます藪漕ぎがスタートしてから1時間ほど経ったところ。笹は頭をこえる場合もあり、雨粒が全身にかかります藪漕ぎが少し落ち着いたと思ったら景色の良いところに。雪渓が山肌に残ってとても綺麗です。途中で登山道が切れ落ちている箇所がありました。向こうの登山道まではわずか1.5Mほど。でもロープも無ければ、足場は触ると崩れてしまう程脆い状態でした途中から雨も降り始め、コンディションは最悪でした。やっとの思いで双子池キャンプ指定地まで来ましたが今年は本当に雪渓が多く、テン場は雪に覆われていました雨の影響もありガスがひどく、その先の登山道が見つけられず1時間弱彷徨いました双子池で泊まろうかと悩んでいた頃やっと先に行く登山道を見つけ、ようやく先へ登山道を見つけられず半泣きを越えたオプタテシケへの登り中に「ナキウサギ」が姿を見せてくれましたとてもかわいくて、しばらく姿を見せてくれました。ようやくオプタテシケ山山頂雨も降り続き、写真だけ撮ってサクッと降りる。本日の宿は「美瑛富士避難小屋」の予定だがまだ2時間以上あるそして、左足の膝外の部分が下りで悲鳴をあげだした足の痛みを抱えながらなんとか、美瑛富士避難小屋へ到着小屋は無人で貸切。何とか明るいうちに到着できたことに安堵する。全身ずぶ濡れだったので、乾いた服に着替えて早々とごはんにする今日のご飯はキムチピピンバと(値段ついたまま・・・お恥ずかしい)鶏団子みそ汁です。体が冷え切っていたので温かいご飯は染みわたります。夜遅くから土砂降りになり、雨は朝まで続いた・・・明日も嫌な予感3時には出発しようと思って用意をしたが結局土砂降りは収まらず、5時出発を余儀なくされた。美瑛岳に登る。うっすらと山肌が見えるものの依然として雨は降り続く今日は風が強く、体の体温を奪っていく。前日の足の痛みが湿布では取り切れず、残っているのも不安要素美瑛岳山頂もちろん山頂からの眺めは無い。ここで、決断を迫られる。この後の行程は8時間。全身濡れたまま強風であれば低体温症の可能性も出てくる幸い山頂では電波が入ったので、携帯電話で天気を調べると!なんとこの後好天するとの事。色々な事を考慮して、この先に進むことに。ここからはエスケープルートも比較的あるので、万が一厳しければ下山の覚悟をして歩き始めて30分くらいすると、風は強いものの雨がやみ辺りが明るくなってきた。振り返ると雲の切れ間から麓も見え始めてきたしばらく歩いていくと、飛ばされるのでと思う程の強風に煽られるそのおかげで、靴以外のアイテムが全て乾いた!十勝岳山頂 これまでの山頂の中で一番いい天気テンションはマックス!富良野岳方面を見ても晴れる兆し足をかばいながら進むと、「上ホロカメットク山避難小屋」に到着ここで24時間ぶりに人に会う!人恋しいので誰彼構わず話しかけます(笑)上ホロカメットク山山頂。ここではあいにくのガスですが、目まぐるしく変わる天気かみふらの岳山頂。ここで、一昨日旭岳でお会いした方と再会「よくここまできたねー」と言ってもらう。そして帰りに最寄りの駅まで乗せて行ってもらえることを約束してお互い違う方向へ!とここで急にガスが取れて、振り返ると十勝岳が!そして目の前には富良野岳が!ここまで来てよかった・・・としみじみ富良野岳山頂この時間帯になると山頂付近はガスで覆われてしまってましたが、いいんです雨が降っていなければ!富良野岳からの下りはポールを使いながら一歩一歩雪渓でアイシングしつつ下山凌雲閣テラスにてゴーーーール!最後に私が今回持って行った持ち物ザックは36Lを使用しました。ファストパッキングを目指して、重量は12.5キロ靴はトレランシューズ(スポルティバ/ウルトララプターGTX) 今後挑戦しようと思っている方、良かったらお声かけください。少しは役に立てる情報お伝えできると思います。長文読んで頂いてありがとうございました。白石店 登山コーナー 川添 Tweet « 前のブログへ ブログ一覧 次のブログへ »