裾合平周遊 滑走編 2021.06.08 6月に入り、ぐんぐん夏らしくなって来ましたね。 そんな中ですが、裾合平周遊の滑走編をお届けします。 前半の様子は→裾合平周遊 夜明けまで をご覧下さい。 夜通し歩いて中岳分岐で日の出を見た後は、 裾合平周辺の山々をたくさん滑って来ました。 まずはお鉢平に向けて一本。 朝日に向かって滑り込みます。シュプールを振り返って。お鉢平の中は有毒ガスが出ていますのボトムまでは滑らずに切り上げました。火山ガスの中には無臭で危険なものもあります。無風の時や、窪地地形には気をつけましょう。滑った斜面を横目に登り返し、、、お次は、中岳から安足間岳方向へと滑ります。奥に見える高い山が安足間岳です。正面に見える南東面は春に毎年滑る、大好きな斜面です。日射が当たり過ぎているので、ストップ雪にならないか不安もよぎりましたが、「きっと大丈夫!」と信じて後に取っておきます。中岳からの斜面を振り返って。ちょっとした移動のつもりでしたが意外と気持ち良い斜面でした。ここから、鋸岳と比布岳の間のコルに登り返します。登り返しの終了点からの景色です。太陽の下の鋸岳。その奥に北海道第2の高峰、北鎮岳がそびえます。鋸岳と比布岳の間のコルから北面にDrop!!奥には上川町その先には天塩の山が見えます。最高のロケーションの中での一本でした。今回の旅のお供、BLASTRACK VERSANTとテレマークビンディング・THE M Equipment Meidjoスキークランポンは一工夫してVoileのものを取り付けています。どこへでも歩いて行って、どんな雪質にも対応できる、信頼のセットです。休憩がてら今回の行動食達を撮影してみました。向かって左のENERGY JELLYは珈琲味で、要所要所で集中力を支えてくれました。WASP JELLY、Shotz、は即効性のエネルギー源として。Mag onは足つり防止の効果があります。POW BARとMANA BARだけ固形物ですが、程よいしっとり感があり、食べ応えがありました。この直前にはα米のドライカレーも食べています。やっぱり長丁場だとお米も欲しくなりますからね。北面の雪質はとても綺麗なコシマリ雪でした。直前、、おそらくは前日に降った雪が変化したものでしょう。春の雪は時間とともに急速に変化していきます。その変化を読み解いて、気持ち良く滑れる斜面を当てるのが、春スキーの醍醐味です。しっかりと栄養補給をしたら、お次は比布岳を経由し安足間岳へ、、、比布岳の山頂標識。奥には真っ白な旭岳。その右奥には十勝岳連峰が望めます。安足間岳から北鎮岳方向、これから滑る斜面を見下ろします。安足間岳の斜面は日射の影響を強く受けているので、滑走面をしっかりとお手入れしてから滑りました。今回はKashiwaxの滑走ワックスをしっかりと入れて来ました。おかげで、ここまで3本快適に滑って来ました。しかし、滑走面が汚れてくれば、どうしても滑走性は落ちます。ここでは、ブラシで汚れをしっかり掻き出し、ザラメ用Waxを塗り込み、プレミアムスクレーパーでストラクチャーを入れ直しました。Kashiwaxは現在、白石店のスキー・スノーボードの売り場で取り扱っております。安足間岳の南東面、最高に走ってくれました!!秘湯・中岳温泉に寄って、足湯を楽しみ、、裾合平の向こうに見えるのは安足間岳、当麻岳、比布岳の山群。さっきまではあの山を滑っていました。スキーの機動力を実感します。最後の締め、最高峰旭岳への登り。裾合平からはおよそ500mの標高差。疲れた体には応えますが、ここを登らないわけには行きません。 頂上部は生憎のガス。しかし、ここまで十分満喫したので、悔いはありません。 30分くらい晴れ待ちをしてガスが薄くなったタイミングで、 地獄谷(爆裂火口)へとドロップ。 岩の間を抜けて、、 姿見まで下りて来ました。姿見から振り返ると旭岳がまた姿を見せてくれました。下界はすっかり雪が解け、春の装いです。ここから、旭岳温泉まで滑り下り、一昼夜の山旅は終わりました。今回の工程は移動距離28km登った標高差は2600m行動時間はおよそ16時間でした。高気圧に覆われ晴れが約束された大雪山。星空から、日の出、快晴の中の春スキーとたっぷりと楽しませてもらいました。長文になりましたが、ご覧いただきありがとうございました。今後もチャンスを見つけては、山の楽しさを発信して行きます。フィールド情報なども遠慮なくご相談ください!! 北大店 双樹 タグ: バックカントリー 登山 北大店 みんなのバックカントリーをまとめ読み Tweet « 前のブログへ ブログ一覧 次のブログへ »