北海道三大急登・シュナイダーコースから石狩岳・ユニ石狩岳へ

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こんにちは、白石店登山売場の小山田です。
今回もウエアコーナーの宮崎さんにお付き合い頂き、
遠征に向けたトレーニング山行をしてきました。
先週は小樽赤岩でのクライミングだったので
今回は重い荷物を背負う歩荷トレーニングで
宮崎さんから提案で石狩岳へシュナイダーコースから登ることになりました。
シュナイダーコースは北海道三大急登の一つにも入るほど急な登りが続く
まさに歩荷トレーニング向けのルートなのです!
ルートはシュナイダーコースから登り、石狩岳、音更山を経由し、
途中でテント泊をして
最後にユニ石狩岳に登って下山と言う1泊2日の日程です。
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【一日目・・・・2023.10.10】
ここが登山口。
三大急登は6月にコイカクシュサツナイ岳を登っているので
今シーズン二つ目です。
さあ、どんな急登が待ち構えているのか、楽しみです。
頂上付近には雪が付いています。かなり寒そう・・・。
ザックの重さは水7リットルを入れて22キロ。いい重さです!
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しばらくは沢沿いの道を進みます。渡渉は一か所。
渡る場所を選べば問題ありません。
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尾根に取り付くと急登が続きます!
所々で傾斜が緩やかな箇所もあり、紅葉に癒されながら
登ります。
ちなみに今回は写真係も兼ねていたので
僕の写真はほとんどありません。
残念!
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上部になると岩場が多くなり、
尾根も細くなり、
両手両足フル稼働でガシガシと登ります。
(写真だと分かりづらいですね・・・。)
シュナイダーコースは確かに急登が続ききついですが、
変化があって飽きることがなく登り応えも十分。
北海道三大急登の名に恥じぬコースと感じました。
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だんだんと近付く石狩岳、もうすぐです。
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稜線に出ました!
登山口から4時間半でシュナイダーコースを登り終えました。
まずは北海道三大急登を登り終えました!
ここは『石狩の肩』と呼ばれるところで、
右に行けば音更山、左に行けば石狩岳となります。
少し雲がかかり寒々しい感じですが、
一つ目の石狩岳を目指してさらに進みます。
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しかし、ここからが遠かった・・さっきの『0.7キロ』って看板は本当?
と言う感じ。
シュナイダーコースの続きのような急な登りが待っていました。
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このあたりは登山道にもうっすらと雪が積もってます。
滑ると余計疲れるので慎重に。
ちなみに今回は6本爪の軽アイゼンをもっていきましたが
使いませんでした。
ただこれからのシーズンは必ず持って行った方が良いと思います。
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ようやく頂上!
風が強い!周囲の山にもガスがかかってきました。
少しだけ休んですぐに出発することにしました。


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ふたたび「石狩岳の肩」に戻り音更山を目指します。
こんどは緩やかな登りで疲れた体にやさしい。
少し天気も良くなって、
振り返ると石狩岳の迫力ある姿とその向こうにはニペソツの姿が見えて感動!
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ところが、音更山に近付くにつれて
ガスが上がってきて怪しい空模様に。
コロコロと変わる天気・・・
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音更山頂上。
このころには辺りは真っ白ガスガスの世界。
そして、寒い・・・。
二つ目の頂上もゆっくりはできませんでした。残念。
急いで先に進み、
テントを張り終え一息つくと、雨が降り出しました。
ぎりぎりセーフ!
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夕飯は豚汁!温かい食べ物が美味しい季節になりました。
翌日の好天を祈り、
日頃の睡眠不足解消のために18時半にはシュラフに潜り込みました。
【二日目・・・・2023.10.11】

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夜は少し寒かったですが、
素晴らしい雲海と朝陽が見れました。
最高です!
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朝ごはんは前日の豚汁のぺミカンの残りを入れた
ラーメンです。
あっ、ぺミカンってわかりますか?
冬山する方なら分かるかな?
こんどまた違う機会に山の食事について書きたいと思います。
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この日はゆっくりと出発です。
キーンと冷えた空気が気持ちいいです。
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この日は本当に最高の天気でした。
昨日はガスに確定た大雪山も良く見えます。
大雪山も間もなく厳しい冬の季節ですね~。
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こちらはニペソツ山とウペペサンケ山。
まだ雪は無さそうですね。
ニペソツを見てると
冬にまた登りに行きたくなってきました。
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まずは十石峠を目指して進みます。
昨日登った石狩岳がだいぶ遠くになりました。
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十石峠に着きました。
この手前で登山者に一人すれ違いましたが
この二日間でお会いした他の登山者はいませんでした。
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ここからユニ石狩岳まではもう少し。
天気が良いので気持ちよく登れます。
また十石峠に戻るので宮崎さんは
ザックをデポし、僕はトレーニングで背負ったまま。
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着きました。
この控え目で古びた頂上看板が東大雪らしいですね。
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 3つ目の最後の頂上で晴れて、
とても満足!!写真をいっぱい撮って、
温かいお茶を飲んでゆっくりと休んで下山開始です。
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 下山は十石峠からユニ石狩岳登山口に至るルートですが、
シュナイダーコースと比べるとやや単調。
少し物足りないかんじでした。
十石峠から2時間程度で登山口に着きました。
そこからさらにシュナイダーコース登山口まで2キロほどランニングでクールダウン。
車を回収!
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 帰りのシュナイダーコース登山口。
最後まで晴れてて気持ちの良い一日でした~!!
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 帰路は糠平温泉に立ち寄り帰りました。
温泉の裏の駐車場ではとても自然にエゾシカが草を食べてました。
ここの温泉もお勧めなので近くの山に行った際は
ぜひ立ち寄って下さい。
(またいい写真がなくてすいません)
今回は初日は少し寒く天気も曇りでしたが、
二日目は最高の天気に恵まれて
気持ちよくトレーニングが出来ました。
夏山シーズンも終わり、
雪が降るまで少し半端な季節に感じますが
この時期の山は人も少なく、
紅葉と白く雪化粧した山なみが
季節の変わり目を感じさせてくれて個人的にはとても好きな季節です。
ぜひ皆さんも北海道の短い秋を楽しんでください。