登山というアクティビティに馴染みのある日本、秀岳荘も北海道の山の店として根付いてきました。もちろん、登山以外の旅のニーズにも対応できる道具もラインナップをしています。そんな中で、昨今 “トレイルハイキング”や”ロングトレイル”という言葉を見たり聞いたいりする機会も多くなってきたのではないでしょうか?実は、新しいアクティビティというわけでもなく、昔からあったアクティビティではあります。日本で馴染みのある、四国お遍路、熊野古道も大枠で括るとトレイルハイキングとなるでしょう。
“ トレイルハイキング “というアクティビティとは?
「トレイル(歩道)を歩いて自然を楽しむアクティティ」ですが、その歩道には、登山道や林道などの自然歩道を歩くことが基本なので、登山的な構成の部分ももちろんありますが、長い距離を歩くとなると道路脇の歩道も歩く機会もあります。その歩く過程の中で、自然を楽しむ、訪れたエリアの歴史や文化、住民との触れ合い。そられも含めて “ トレイルハイキング “
“ ロングトレイル “は、歩いて “ 旅 “をするために作られた長い距離を歩くことができる歩道のことです。
前置きが長くなってしまいましたが、今回投稿も含めてKCT(屈斜路カルデラトレイル)の投稿を何回かに分けて、投稿していきます。
昨年、2024年10月に釧路市から羅臼町までの410kmを結ぶロングトレイルの北海道東トレイル @dototrail が開通しました。今回は、その中の一区間、KCT(屈斜路カルデラトレイル)25kmの全線を歩いてきました。このKCTもまた、2024年10月に開通したてのトレイルで「出来立てふかふか」。阿寒摩周国立公園、日本最大のカルデラ湖である「屈斜路湖」の周囲の山、外輪山を尾根伝いに歩く、津別峠〜美幌峠〜藻琴山という景勝地を結びながら歩くことができることが最大の魅力です。
そのKCT(屈斜路カルデラトレイル)、今回の歩き始めは起点の津別峠の見事な雲海からスタート!

今回は、津別峠展望台スタート。早朝に訪れると前回投稿のように屈斜路湖上に広がる絶景の雲海が見られる確率高いのです。
そして、サウスルートの最大の見どころは、屈斜路カルデラトレイルというトレイル名の通り、日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖を見下ろす景色、カルデラ湖の窪地と外輪山の境を眺めながら、太古の巨大な山があった規模感、噴火の規模感という地形形成の生い立ちをイメージしながら歩くことができるところでしょう。
“ 津別峠展望台 “(947m)→ “ サマッカリヌプリ “(974m)から、美幌峠に向かって標高を下げていくトレイルとなっています。途中に、 “ 旧津別スキー場跡地 “ 、 “ 美幌峠牧場 “を経て、途中、多少のアップダウンはありながらも標高を下げて、 “ 美幌峠 “が中間地点のゴール。

トレイルの足元状況ですが、クマイザサがしっかりと刈られていますので、とても歩きやすくなっています。
今回は、トレイル作りに関わっておられますノンノの森の上野さん @mgr_in_forest にガイディングしていただきましたので、ルート作り、周囲の地形に関して、自然解説と非常に楽しく歩くことができました。


飲食ブースも、物販ブースもオリジナル品となるので、トレイルハイキング中に立ち寄ってみてください!昼食ポイントにするのもおすすめです。(通過した時間が、まだ飲食ブース開店前でしたので、クマザサソフトを食べました!)


前半のサウスルートとは、一変して登山の様相になります。基本的にササ原が続き、天気の良い時は、陽射しを遮るものが少ないので、時たま現れるダケカンバの木陰で休憩をとるのがオススメです。それまで、平坦な道を軽快に歩いてきてから、徐々に勾配が上がっていくので、山を登る足の運びに変えることで、バテることが防げるかと思います。(前半のサウスルートで水を消費してしまった場合は、美幌峠で補給しておきましょう!)

藻琴山頂へ登る道、銀嶺水へ下る道の分岐に来たら、余裕があればぜひ、藻琴山に登ってみましょう。
屈斜路湖が一望できるのですが、すでに25kmほど歩いてきて、見る角度の変わった屈斜路湖の景色も楽しみましょう!

藻琴山の山頂から今までのルートを遠目に見返して見ると、「屈斜路カルデラトレイル」
という名称がとてもピッタリなトレイルだという感想を抱き、とても充実感を得ることができました。
と、実は藻琴山山頂がこのKCTのゴールではないので、銀嶺水(湧水ポイント)へ下っていきます。

KCT概要レポートは以上となります。巨大なカルデラ湖の外輪山、屈斜路湖を眺めながら、歩くことができる素敵なトレイルを2025年のグリーンシーズンに是非歩いてみませんか?
