秋の歴舟川★パックラフトキャンプツーリング

                                         地図:©2025 Google
こんにちは。秀岳荘白石店カヌー売場 藤田です。
先日のお休みを利用し、私と白石店加藤とその友人で1泊2日で秋の歴船川へパックラフトでツーリングキャンプへ行って来ました。

【歴船川とは】
延長:64.7km 流域面積:558.5㎢ 水源:コイカクシュサツナイ岳(1721m)
北海道大樹町を流れる清流の川。日本一の清流として知られ、カヤックやカヌーダウンリバーするのに人気の川です。
かつては、砂金が採れる川として「宝の川」とも称され大樹町の発展に寄与しました。これは漫画「ゴールデンカムイ」の世界ですね。
写真は、今回のスタート地点です。坂下仙境を3㎞下った場所です。
それぞれ個性のあるパックラフトで川を下りました。
加藤の使用モデルは、MRS Microraft L、MRSのクラッシックモデル。取り外し可能なスプレーデッキタイプ。いろんなシーンに対応できる静水と急流のどちらでも兼用できるマルチな仕様です。 
藤田の使用モデルは、MRS Alligator(アリゲーター)2S Pro、ホワイトウォーターに特化したモデル。スプレースカートで水の侵入を防ぐタイプであり、セルフベイラーはついておりません。この時期は、スプレースカートがとても暖かく気に入りました。

今回、どちらの船にも「ISS船体内部ストレージ」の機能がついてます。船体にジッパーを取り付けて、船体内に物を付属のドライバッグに入れて収納するモデルです。はじめは本体の中に荷物を入れるなんて不安で仕方がないと思っていましたが全く問題なし、むしろ船体に荷物を入れることで、デッキまわりがスッキリし安定して漕ぐことができました。この機能はスバラシイ!
コース前半は深い谷の中で渓谷美が楽しめました。
途中で、歴舟川と歴舟中の川とヌビナイ川の三つの川が合流します。この辺りから水量が多くなり楽しくなってきます。
キャンプ道具を積んで安定して下ることが出来ました。

さて、藤田が使用した服装をご紹介します。
※廃盤になっているモデルもございますのでご参考まで

下着は、モンベル ジオラインエクスペディション上下を着用。
中間着は、モンベル シャミースジャケットとU.L.サーマラップベスト
アウターは、フルドライスーツ(ソックス付き)
グローブは、モンベル ライトクリマプレングローブとクリマプレンパドルポギー
ソックスは、スマートウール ハイククラッシック フルクッションクルー
シューズは、モンベル パドリングシューズ

秋のカヤックは気温が低い為、寒さ対策が鍵となります。
今回は、この装備で心配していた寒さを感じることがなく楽しく漕ぐことができました。激流もへっちゃらです。
歴船川は、ところどころで浅く船底を擦ってしまうので、船からおりて歩くところがあります。
はじめは、無理にゴリゴリ船底を擦って漕ぎましたが、船がパンクするリスクを考えてすぐに歩きました。
気軽に歩けるところがパックラフトのメリットです。
1日目 距離13.4㎞ 5時間10分(休憩含む)
14時にはキャンプ地を決めて、テントを張って、焚き火を開始しました。
歴船川は流木があちらこちらにありまして薪に困りません。
しかし、薪をつくるのに、のこぎりは必須アイテムです。好きな長さにカットして薪を作りました。
加藤が使用したモデルは「ベルモント/U.L.NOKO」わずか180gの切れ味抜群のノコギリ!
ギアを軽くして、その分キャンプ地で快適に過ごせるグッズを持って行くスタイル。
今回はけん玉を持参!(笑)
軽くした分、荷物が増えるのはウルトラライトじゃなくてウルトラヘビー!面白いですね。
藤田のテントの中です。ごちゃっとしてお恥ずかしいですが、今回使用した寝具をご紹介します。
※廃盤になっているモデルもあるためご参考まで

・モンベルU.L.スーパースパイラルダウンハガー#1 快適睡眠温度-9℃~
・モンベル U.L.コンフォートシステムアルパインパッド180に枕のセット
・サーマレスト Zライトソル ショート
・エバニューマット
・モンベル エクセロフトフットウォーマー

登山と違って、パックラフトは荷物がたくさん積めるのでマットをたくさん持ってきました。
夜は-4℃まで冷え込んだそうですが、床が寒くなくてぐっすり眠れました。 
加藤のテントです。
パックラフトをベッドにして、パドルを立ててタープを張るスタイルです。
なんとワイルドなスタイルでしょう。なんとこれがパックラフターの王道スタイルだそうです。

シュラフと半キルトの二枚重ねであったかく眠れたそうです。

ん? パックラフトが…ペッタンコになっているのが気になる。
夜は長い。
この日は、予想よりも好転して雲一つない満点の星空☆彡大きな流れ星を見れたので満足満足♡
☆焚き火でやってみたいシリーズ☆
メスティンで焼くポップコーン。ポイントは油をたくさん使用してポップすることです。
作りたてはあつあつで最高です。味付けは塩のみ。シンプル イズ ベスト!
朝も焚き火から始まります。
焚き火は、暖は取れるし、調理もできるし大事です。
歴舟川は、流木がたくさんあるので本当に薪に困らない。
朝起きてテントから出てみると、昨日使用したギアは凍っていました。
凍ったブーツは、履く時にお湯をかけて解凍すると聞いてました。
しかし、太陽が出るとすっかり凍り付いたブーツは解けてくれました。
太陽のありがたみを感じました。太陽さんありがとう。
加藤がベッドにしていたパックラフトの空気が抜けておかしいと思ったら、どうやらピンホールくらいの穴が開いていたようです。補修テープを張って修理完了!メンテナンスキットは必須アイテムです。ハサミもメンテナンスキットに入れておきましょう。
2日目スタートします。
2日目になるとパッキングも様になってきました。スタン(お尻側)には、マットやダウン製品などの軽い荷物を入れる事がポイントです。デッキ(前側)に載っている荷物は、行動食や飲み水、トイレキットや救急用品などすぐに取り出せる使用頻度の高いアイテムです。しかし、漕ぎながら取り出すのは難しいので加藤が使用しているバウバッグが欲しくなりました♪
一日中漕いでいると上半身が筋肉痛です。疲れるまえに青い袋の「ウィグライプロ」を摂取します。
(写真がブレて、見えずらくてすみません。)
これで疲労感のあった二日目は漕ぎきることができましたよ。とってもおすすめです♪
おっと、加藤がカメラを構えます。
レンズの向こうには・・・
なんと、つがいのタンチョウさんでした(⋈◍>◡<◍)。✧♡仲がいいなぁ。
ダラダラと緩やかな流れを進むと目印の歴船大橋に到着です。なが~い橋です。
後で下った軌跡を見ると川ではないところを漕いでいました。増水すると川の渓相が変わってしまうようですね。
ここまでは来ると海まであと少しです。
珍しく川を横断するキタキツネに出会えました。
集団で飛び交う鳥たち
あっという間に海まで到着。お疲れさまでした。
2日目 5時間34分(休憩含む) 22.8km

記念に海をタッチする加藤。私は登山をするので山頂から海まで歩いたり、海から山頂まで歩いたことはありましたが、今まで川下りで海まで出た事がありませんでした。川から海へ出ると海の広さを感じて感動しました。
しかし、河口は流れ出しが危険です。こちらには近寄らないように注意してくださいね。
流れ出しは、写真を見てもわかりずらいと思いますが、こちらに入ってしまうとパックラフトはすぐに波に押されてひっくり返り、波にさらわれてしまう危険性があります。私たちは河口の手前の安全な場所にパックラフトを置いて、海まで歩きました。
ゴールから停めておいた車まで10分程度。一旦、川下りの途中で車にキャンプ道具を置いて空にしておいたパックラフトで海まで漕いで、パックラフトを担いで歩いて車まで戻りました。
これにて行程は終了です。家にたどり着くまでが冒険です。
大樹町から札幌までの道のりが長かったですが、安全運転で無事に家に帰りました。

こうして私たちは歴舟川の河原でキャンプしながら、のんびりとパックラフトを堪能してきました。
たくさんの自然や動物に出会える貴重な川。これからも大事にしたい場所ですね。

【追加情報】
途中、歴舟川水系流域治水プロジェクトの工事が行われていました。
通常ならば川を下ることができますが、工事中の為、ポーテージ(カヤックやカヌーを担いで陸地を歩いて移動すること)しました。歴舟川を下る時は、川の防災情報などで水量や天気の下調べをしてからから安全に楽しんでいただければと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

秀岳荘白石店カヌー売り場 藤田

この記事でご紹介した商品

Microraft L

134,000円

バウバッグ

25,000

スーパー ドライスーツ

90,200

シェルパ

74,470