【登山講習】雪山歩行技術講習会レポート

白石店登山売場 泉です!

3/29(日) 恵庭岳にて雪山歩行技術講習会を開催いたしました!

雪山を安全に登るために必要な技術を習得する事を目的としたこの講習、

募集からわずか1週間で定員の6名に達した為、

参加してみたかったけど出来なかった方や

今後受けてみたいという方はぜひこのブログを参考にしていただければ幸いです!


今回の講習会場は恵庭岳の北東尾根。

登頂が目的でないので、登山口から入ってすぐ、標高で言うと800m付近までが活動範囲になります。

登山口の駐車場スペースに限りがあるため、

朝は一旦秀岳荘白石店に集合して車1台で向かいます。

移動中は雲が多めでしたが、恵庭岳が見えました。🏔

駐車場に着くとすっきり晴れ模様🌞

ここで自己紹介とビーコンチェックを行います。

今回わたくし泉は企画担当で、講師は北大店の双樹です。

秀岳荘に入る前はガイド専業で活動していた山のベテランです。

最近は秀岳荘で様々な登山講習の講師をしているので、

今回の参加者の中には過去の講習会に参加されたことがある方もいらっしゃいました。(ありがとうございます!)

参加者は6名様。

雪山登山の経験がある方は6人中4人おりましたが、

アイゼン・ピッケルをまだしっかりと使ったことがない方がほとんどでした。

もちろん、雪山登山の経験が無くこれから始める予定という方もいらっしゃいました。

事前の装備を揃えるところからお店でご対応させていただきました。

北東尾根は冬季封鎖されている支笏湖線の道路歩きからスタートです。

踏み固まっているトレースを辿ります。

すこし逸れるとズボズボしますが、ツボ足でも歩行可能です。

歩いて15分ほどで入山地点に到着。

この先は斜面が出てくるため、アイゼンとピッケルを装備します。

そしてここから正式?に講習スタートです!

まず初めに、アイゼンの正しい装着方法やピッケルの持ち方。

アイゼンが正しく装着できていないと滑落の原因になるので大事なポイントです。

不慣れな方にはスタッフがその場でヘルプに入ります。

この講習会では基本10~12本爪アイゼンを使用することを前提としています。

装備を揃えて初めて使う方もいらっしゃるので、しっかりと基礎からお伝えします。

装着が完了したら、歩き出す前に基本のアイゼン歩行を双樹がデモンストレーションします。

アイゼンの効かせ方、基本姿勢、ピッケルの使い方。などをお見せしました。

それではいよいよ登山開始!

当日は気温が高めではありましたが、トレース(踏み跡)は硬く締まっていたので

アイゼン歩行には良好な状態でした!

歩きながら都度、講習をはさみます。

急斜面も出てくるので、斜面に対応した歩き方をお伝えします。

恵庭岳北東尾根は序盤から、

なだらかな道・中斜面・急斜面・トラバースなど

様々な斜面が現れます。

これまでお伝えした歩き方を実践しながら、じっくりと歩いていきます。

通常30分ほどの道を1時間かけて歩き、平らな所に出てきたのでいったん休憩です。

皆様学ぶ意欲が高く、歩行中も休憩中もたくさん質問を頂きました。

私共も初めてのアイゼン講習だったので、質問が上がる事で参加者全員の理解が深まり

とても良い雰囲気での講習が行えました。ありがとうございます!

↑ピッケルの形状の違いや使い方を紹介中。

休憩後、メインの急斜面での講習です。

これまでに教わったことを復習しながら登ります。

そしてここでは登りだけでなく下り方も練習します。

アイゼン歩行の技術差が出るのはやはり下りです。

何を意識するのか?NG行為は?

下りはやはり怖く、滑落のリスクもとても高いです。

安全に歩くための基本技術をしっかりと学びます。

一人ずつ歩き、双樹が改善ポイントなどを指摘しました。

そのあとまた登り返し、上部で休憩タイム。

このあたりがこの講習会の最終到達点となります。

ここからトレースを外れ、地形を利用して急登ラッセルやバックステップの練習を行いました。

↑急登ラッセル

↑バックステップ

この辺りからは恵庭岳の山頂が見えます。

今回学んだ技術を生かして是非恵庭岳登頂にもチャレンジして頂けたら嬉しいです!

講習中は歩き方の練習だけではなく、

雪山での地形で気を付けるところや

地図・コンパスワークなども挟みました。

その後は先ほどの急斜面に戻り、

滑落停止の練習です!

実際の雪山では滑落停止よりも前に、まずいかにそもそも滑落をしないか。

という事が重要でアイゼンでの歩き方について重点を置いて講習を行いました。

他の技術講習会でも滑落停止訓練はしないというところもあるみたいです。

ですがもちろん事が起きてしまった時の対処法は多い方がいいので、

今回は講習に組み込みました。

実際やってみると、とても難しい!

講師側の私も数年ぶりに練習しましたが、中々止められませんでした。

皆様果敢に練習に挑んでいました♪

この滑落停止訓練でアイゼン・ピッケルワークの講習は終了です。

その後は

ロープワークで

腕がらみ下降と3対1の引き上げをやり、

半雪洞を利用したビバーク方法など

雪山での緊急時に活用できる技術の講習を行いました。

夏山登山よりもグンッとリスクが上がる雪山では

こういった技術も知っていると知っていないでは安全度が変わってきます。

雰囲気が良かったので、この辺りで集合写真をパシャリ

皆様お疲れさまでした!

講習は以上ですが、まだ山の中なのでアイゼンは付けたままで

最後も下りの練習です。

最後の道路歩きは平坦でアイゼンを引っ掛けて転んでしまう危険があるので、

登山口まで下りたらアイゼンを外して帰ります。

9時から15時までみっちり行った講習会でしたが、無事終了です!

皆さま沢山歩き、登り、転がり、本当にお疲れさまでした!


秀岳荘が主催する雪山講習会としては初めての開催でしたが、

当日はお天気にも恵まれ、気持ちの良い講習日和となりました。

なぜ3月にアイゼン講習?と思われる方もいるかもしれませんが、

北海道の雪山だと12~2月はパウダーシーズンでアイゼンなどを使う機会は実は少なく、

むしろ雪の締まってくる春シーズンにこれらの技術が活躍する場面が多くなります。

せっかく学んだ技術をすぐに山で実践出来ればと思い、この季節での開催となりました。

参加いただいた皆様からは「楽しかった!」「勉強になった」とのお声を沢山いただき、

企画をした自分もとても嬉しい気持ちになりました。

来シーズンもまた開催したいと思いますので、

ご興味がある方はぜひインスタやブログなどをチェックして頂けると幸いです!

最後になってしまいましたが、今回の講習会では

ケンコー社様にご協力いただき

『BLUE ICE』のピッケルをお貸りしました。

左からブラックバード×2、チタン製のハミングバード、ブルーバードです。

とにかく軽量で、使いやすい!

参加者の皆様にも使って頂き、性能のよさを実感していただけました。

軽量化が大事!と熱弁されていたお客様も、

こちらのピッケルではないですが、双樹が使用していたBLUE ICEのアイゼンに興味を持っていただきました💛

道具屋さんなので、最後に商品の紹介で失礼いたしました。

雪山講習だけでなく、今後も皆様の役に立つ登山講習をいろいろ行っていければと考えております。

何かヒットするものがあれば、是非お気軽にご参加いただければ幸いです!

ちなみに6月にはまた「はじめてのテント泊」イベントを計画中…

よろしくお願いいたします!