前回の”其の壱”を投稿してからだいぶ日が空いてしましました🙇
はてさて前回どこまで書きましたっけね💦
暑さ寒さもヒ岩まで?[芦別岳 夫婦岩/日鋼室蘭ルート・洞穴スラブ]:其の壱
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そうそう日没で暗闇懸垂になって、テントに帰ってきて寝た・・・ってトコまででした🏕
一夜明けてテントから外を見ると、立ち込めるガスで周囲はホワイティ・・・
コレは予報通り天気が崩れるぞ〜と言わんばかりのドンヨリ感だ。
そそくさと朝食を済ませ、雨が来る前に今日の目的”洞穴スラブ”を終えなければ。

朝食はmont-bellデミグラスリゾッタ。
慌ただしい朝も3分で暖かい飯にありつけるので、とってもありがたいデス。
戦うサラリーマンにもオススメ。
[洞穴スラブ]
1P目:20m/4級 H君
見上げると頭上に見える洞穴がルート名の由来で、ここが1P目の終了点だ。
短いピッチでグレードも4級とあるが、出だしと洞穴手前が思いの外悪い。
残置が少ないので、カムをリス(岩の細かい割れ目)に決めていく。
が、そこは強いH君。スンナリと抜け、私もフォローで上がる。

1P目出だしのH君

1P目中間部を登攀るH君
右上に見える洞穴の左側に出てトラバース気味に1P目終了点へ
2P目:15m/5級 K山
洞穴からまた左の登攀ラインに戻り、薄被りの凹角下へ行くのだが、
穴からそのままトラバースするのかと思ったら悪いホールドばかり・・・
そのまま強引に行きかけたが「5級なのにこんなに悪いか?」という感じなので
よく確かめると、一度足元へクライムダウンしてからトラバースする様だ。
このクライムダウンがこのピッチで一番悪い気がした。変な降り方したのかな・・・?

洞穴からトラバースして凹角下に出るK山
足元に見える草付きバンドが手の位置になる迄クライムダウンしてトラバースする
薄被りの凹角から左にせり出すカンテにホールドを求めて上へ攀って行く。

クラックから凹角を直上するK山
凹角の抜け口でカンテラインに身体が出るので、ここは結構高度感がある。
相変わらず残置が少なく、小さいカムを決めヨイショ!っと乗り込んだ。
その後は右上して垂壁の凹角沿いに上がって行く。難しく無いけど岩が脆くホールドがポロポロ取れた。

2P目中間部の垂壁を登攀るK山
終了点前のフレークは、流れで行くと幅が広目のクラック(岩の割れ目)に身体を挟めたくなってしまい、
そうすると何だか微妙な体制になって進みづらくなってしまった・・・
何とかフレーク(薄い板状の岩)に身体を上げ、馬乗りになって終了点へ。
ここはクラックに挟まらず、外側に身体を迫り出してトラバース気味に乗った方が良かったかもしれない。
フォローのH君にそれを告げると、外側を回り込んでスンナリ上がって来た。やっぱりなー
ビレイをしている間、風がピューピューを吹き付けてくる。
夏場だと思って大した着込んで無いから、吹きっ晒しで岩にへばりついてると結構寒い。
昨日は熱中症になりそうだったけど、今日は低体温症になりそうだ。

周辺に立ち込める霧。寒いよー
3P目:35m/4級A1 H君(写真無し💦)
4級だがエイド(アブミなどを使う人工登攀)セクションがある。
が、当然2人共フリー(アブミ等の補助具を一切使わない)で抜ける気なのでデシマルだと5.9。
一応核心ピッチだね〜なんて2人で話してから、H君が登って行くと、何だか結構悪そうだぞ・・・
元々どのピッチも岩が脆くてポロポロ取れてくるので、ガバ(持ちやすい岩)と言っても信用は禁物。
下手に全体重かけて引けば、ボロッと取れてフォールしかねない。(フォールは初日でもうたくさんです💦)
2人共フリーはそれなりに登れるので、ガバより持ちにくいが比較的もげにくいカチやスローパーを繋ぐ。
(カチ:岩の少しの凹みや突起)やスローパー(丸くて掴み所の無い岩)
が、垂壁の先にあるハング(傾斜が90度以上の岩)の手前でH君の動きが止まり、行きつ戻りつしている。
「あそこが悪いんだな・・・」と、こちらも固唾を飲んで頭上を見守り、ロープを握る手に力が入る。
程無く、ハング手前で幾つかプロテクションを固め取りすると、核心へ突っ込んで行った。
身体をハングに一段上げるともう戻れない。まだ安心できるホールドには届いていない様だ。
そこで暫く耐えて体制を立て直すと、クレバーなH君が珍しく「うぉぉぉ!」と吠えた。
その後悪そうなホールドを数手繋いで、見事に傾斜の落ちたフェースへ抜けていった・・・
「ナイス!!!」(アツい良い登りに対しての賞賛の言葉)
次に私がフォローで上がるが、やっぱり核心が悪く(良いホールドまでの数手が遠くランナウトする)、
改めて「H君よく登ったなぁ」と賞賛。普段5.12や5.13を登っていても、アルパインはまた違う・・・
と感じた5.9でした。(勿論5.12や5.13を登れないと、危ういガバに頼るクライミングになるとも言えますが)

(多分)3P目をフォローで登ってくるK山
何はともあれ、エイドセクションもフリーで抜けて2人でチームオンサイト!
支点の古いスリングも回収して、It's クリーンクライミング!

”洞穴スラブ”3Pの登攀を終えて
3P目に取り付く頃からいよいよ怪しくなってきた黒い雲から、ついにパラパラと雨粒が落ちてきた。 そそくさと準備をしてラッペルへ。昨日と違ってルートも明確で、しかも明るい(笑)。
雨が落ちる中、取り付きへ向かって最後のラッペル
テン場に戻ると結構な雨量になり、2人共濡れながらそそくさと撤収準備をする。
水や食料が減った分軽くなってる筈だけど、まだ結構重いザックを背負い、コレからまた旧道を戻るのだ。

時折テープを見失いながらも淡々と下山する
一度弱まったかに見えた雨足も、登山口の近くで再び本降りとなり、結構濡れて無事下山。
10年振りぐらいに訪れた夫婦岩は、北海道では数少ない本格的な山岳地帯のアルパインが楽しめる岩場。
その魅力を再認識した二日間でした。あぁ、こんなアルパインな山がもっと北海道にあればいいのに・・・
天候に翻弄されて、夫婦岩のTOや頂上岩稜への継続登攀は叶わなかったけど、機会を診てまた訪れたいものです。
それにもっと体力も付けないとなー😅
ご一緒した同じ山岳会のH君、ありがとうございました。
そして、このブログを執筆している9月末時点でいよいよネパールの未踏壁へのチャレンジが
間近に迫っている事だと思いますので、その成功とご安全を心より祈っています。
「ガンバ!!!」(挑戦的なトライする人や核心の難しい所を登っている人への激励の言葉)
文責:北大店2階 登山売場:K山

回収した残置スリング