釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。


カヌー売場スタッフの休日
『釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました』
釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09552688.jpeg

パドラー憧れの釧路川。
いつか私も下ってみたい。そう思っていました。

チャンスは突然訪れました。

当初の予定は、道南でシーカヤック。
天気予報と睨めっこすると、どうやら道南は雨予報。そのかわりに道東が天気が良さそうだったので、予定変更して釧路川を選択しました。

釧路川を下るなら、やっぱりカナディアンカヌーだよね!

満場一致で、不安要素たっぷりの2人ですが、カナディアンカヌーで冒険の川旅にチャレンジしてきました。

まずは、現地の提携ガイド
RIVER&FIELDさんに今の情報を聞きにいくことにしました。

アドバイスは、弟子屈の街中は水が少ないのと、南弟子屈は岩盤に注意してよけながら下るようにお教えていただきました。

釧路川は通しで下れるとばかり思っていましたが、何度か上陸して危険箇所を回避して下ります。

『釧路川保全と利用のガイドラインについて』(北海道開発局)
詳しい情報が載っていますので一読ください。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09440821.jpeg

こちらの写真はスタート地点の屈斜路(眺湖橋)

▪️屈斜路(眺湖橋)〜弟子屈(摩周大橋)
漕行距離約18キロ

橋をくぐった瞬間から吸いこまれるように釧路川の旅がスタート。
この区間は、原生的な風景が楽しめますが、蛇行がきつく倒木も多いです。
かなりテクニックが必要な区間で、2人で息を合わせて倒木をかわしていきます。
釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09444251.jpeg

倒木エリアをクリアし、 美留和橋を過ぎれば瀬が続く区間がスタートします。
流れに負けないでカヌーがまっすぐ進むよう必死に漕ぎます。
ハラハラドキドキしながら、なんとか美留和の瀬を無事にクリアしました。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09454638.jpeg

次に「土壁」と呼ばれる難所に差し掛かりますが、
思ったより流れは強くなく、難なくクリア。

のんびりできるようになると、あっという間に摩周大橋が見えてきます。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09514491.jpeg

ここで屈斜路(眺湖橋)から弟子屈(摩周大橋)区間が終了です。
ピンクテープを目印に左岸へ上陸します

大体の方は、こちらで上陸しキャンプをします。

私達は朝早く漕いだので、まだ9時を過ぎたところ。
次の区間のゴールの標茶までその日のうちに行けると判断して次に進むことにしました。

しかし、摩周大橋より鐺別川(とうべつ)合流地点まではカヌー通行不可。

水が少なく地面も見えていたのと、鐺別川との合流地点に激しい流れがあったので、これは回避するしかありませんでした。
今回は、車2台でスタート地点の眺湖橋から摩周大橋の区間と、鐺別川合流とゴール地点の細岡のカヌーポートまで回送しました。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09525786.jpeg

鐺別川の合流地点。(後ろの流れは激流。)

ここからはキャンプ道具を積んで挑みます。

▪️鐺別川合流〜標茶
漕距離約27キロ

スタートしてすぐにポーテージ(船を降りて歩いて超えていく)ポイントがあります。
釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_22471789.jpg
出典:北海道開発局釧路開発建設部ウェブサイト
(https://www.hkd.mlit.go.jp/ks/tisui/qgmend0000000q45-att/c86hsb000000c6w6.jpg)

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09532778.jpeg

左岸に黄色い看板が出てきますので、こちらが見えるとカヌーを左岸にビタビタにつけて、いつでも上陸できるように準備します。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09520480.jpeg

ポーテージ終了ポイントです。
目印は、こちらの工事の標識です。
あまりこの区間を漕ぐ方が少ないようで、草が茂って足跡が見つからず迷いました。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09535304.jpeg

こちらまで約300mカヌーと荷物を3往復で運びました。
カヌーをエントリーポイントまで下ろします。
足場が悪いのでご注意ください。
釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09541817.jpeg

ちょうど緩やかなポイントがあったので、再スタートがしやすかったです。
釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09550076.jpeg

ここから、南弟子屈の瀬が始まります。
瀬が訪れる前の笑顔です。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09552688.jpeg

南弟子屈の瀬が終わり、ゆったりゾーンに入ってきたころ、気付けば時間が押してます。
すでに16時半・・・標茶までまだ12キロくらいありました。
暗くなる前に標茶にゴールする事が難しい・・・。
急慮、河原でキャンプにすることにしました。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09554420.jpeg

そうと決まれば、キャンプに良い河原を見つけてテントを張りました。
テントを張れば晩御飯の支度に入ります。

炊飯担当:藤田

メスティンとエスビット(固形燃料)で、自動炊飯を試みましたが・・・。
風が強くて固形燃料に火がつきません。
焦りを隠せない私に魚崎さんは隣でニヤニヤしていました。
今晩のメニューは、タコライス。米が炊けなければ御飯が食べられません。
急慮、バーナーで炊く事にしましたが、いつも自動炊飯で米を炊いていたので、ぶっつけ本番で炊きました。
なんとラッキーなことに上手に炊けました。
釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09562507.jpeg

食事担当:旭川店魚崎

彼は、シーカヤッカーであり、ニュージーランドのロングハイキングなどで野営の経験が豊富です。
なので、手際良くサッと食事を作ってくれました。
私は食べることが担当です。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09560814.jpeg

晩御飯のタコライスです。
ひき肉は、スパイスで味付けして炒めてあり、しっかりと下ごしらえまでしてくれていました。
沖縄で食べたタコライスの味がして、とっても美味しかったです。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09564148.jpeg

夜は満天の星。とっても綺麗でした。
朝が早かったので21時には就寝。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09570415.jpeg

朝食は、トマトパスタとパンとスープ
パン担当:白石店藤田が焦がしてしましました💦

炭水化物をたくさん食べてエネルギーチャージ。
今日も漕ぎまくるぜ!

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09575829.jpeg

二日目は、激流がないと判断したので、顔が焼けないようにヤケーヌを装着。
(激流で沈するとヤケーヌが水に濡れて、息が出来なくなると危ない為)
美容院で、シャンプーの時に顔のガーゼが濡れていると息が出来なくなるイメージです。

水辺の照り返しは、雪の照り返しの様にお肌へのダメージは強いです。
油断するとすぐに日焼けしていまいますよ。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_10004920.jpeg

標茶までの区間は、野鳥ゾーン。
野鳥好きの方は是非下って欲しい区間です。
瑠璃色のカワセミ、白黒のヤマセミ、カモの家族とたくさんの鳥たちに会えました。

南弟子屈の瀬のピリリと辛いスパイスがありますが・・・。(笑)

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09581688.jpeg

鳥たちの応援があり、あっという間に標茶に到着

■標茶(開運橋)~細岡(カヌーポート)
漕行距離34キロ
釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09590335.jpeg

川幅が広く、直進になるので流れがゆったりとしてきます。
五十石を過ぎれば、湿原ゾーンの入り口です。
ここから上陸が困難になる為、トイレは済ませておくことをお勧めします。


釧路川の右岸は、釧路湿原なので保護と保全の為、上陸禁止なのでご注意ください。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_10002491.jpeg

こちらの区間では、鹿に会えたり
釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_10000748.jpeg

タンチョウさんにも会えました。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_09595300.jpeg

念願のカヌーの上でカップ麺を・・・。
おいしゅうございました。

釧路川をカナディアンカヌーで下ってきました。_d0198793_10155346.jpeg

最終目的地の細岡のカヌーポートです。
手前にもカヌーポートがありますが、商業ツアーで利用されているので、こちらのカヌーポートを利用しました。

時間的にズレていた様で、カヌーツアーには遭遇せず釧路川を独り占めする事ができて、
贅沢な川旅でした。

念願の釧路川を下れたので当分余韻に浸りたいと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。


秀岳荘白石店カヌー売場 藤田



動画もお楽しみください。