白石店カヌー売場のK山ケン〇です。
前回までのレポートはコチラ↓
さてさて、[成城大ルート]を
何とか無事にTOしたオジサン3人組。
しかし、1峰ピークへ抜けた時には既に夕方…
迫る日没、未だ遠い本峰ピーク…とにかく先を急がねば。
幸い、懸念された雨が降る兆候が無いのが救いだ。
徐々に日が陰る…
1峰(2709P)から急な岩場を60m程下った後、
突き上げる急登を120m程登って2峰ピークへ。
奥まで歩くと本峰ピークが見えてきたが、
そこはまだ遠く、急な登りが続く…
2峰からの下降は約30m程のラッペル。
下降支点は太い杭に掛けられたゴツい鎖と、
ビナ2枚が掛かった残置スリング数本。
強固だけど杭に掛けてあるだけなので、よく確認する。
50mロープをしっかり結束して懸垂下降をセットし、
放り投げる。「ロープ!」…誰も居ないんだけどね。
他の記録で”30m”とあるものの、
見下ろすとロープは途中に引っかかり、まだ下に着いてはいない。
更に下降していると中腹にラッペルリング付きのピカピカのハンガー2本。
「あれ?ここで一回切らなきゃダメなの⁈」
一旦止まってロープを手繰り上げて整え、再度投げ下ろす。
薄暗くなってきてるけど今度は下に届いてる様だ…
結局そのまま下降。50m×2本ならロープ長は充分だったので、途中のハンガーは、ひょっとすると50m×1の折り返しの場合でもラッペルを2回に区切れば足りる様に…という配慮なのかもしれない。
全員2峰のコルへ降りた辺りで日没。周囲が大分暗くなってきたのでヘッデンを点けて歩き始める。
日が沈んだ…
本峰頂上までは、後は標高差300m程の急登をひたすら登る。
残り標高差100m程で完全に夜になり、ヘッデンを頼りに登ると…
ボヤーンと浮かび上がる祠
やっと剣岳の山頂に着いた!長かったなー
急に気温も下がって風も出てきたので、服を着込んで取り合えず記念撮影。
パチリ
祠の中には色んな山頂標識が置いてあり、皆それぞれ好きな看板を取り替えてパシャパシャ。(私は雷鳥さんの掘られた看板で1枚)
剣岳山頂から見る富山市⁈の夜景。頭上には満天の星空。…それはそれでいいのだが、やっぱり立山連峰や北アルプスの山並みを眺めて山座同定などもしたかったな…
時間は既に20時を回っているでも腹も減ったし、ここまで来たらどうせヘッデン下山なので小休止して腹ごしらえをする。
パンパンに膨らんだパンで乾杯⁈
マウンテングラノーラ美味かったデス♪
とは言えあんまりゆっくりしてられないので下山開始。帰りは別山尾根を下る。
至る所にある鎖場。別山尾根下りの難所とされる”カニのよこばい”だが…
ルンルン♪♪
一応鎖にPASでセルフを取って下りたけど暗くて高度感がイマイチ掴めないのもあって登って来たルートに比べたらまるで散歩道に感じる。
行動時間も長くなって来てただ歩いてると退屈で眠くなってくるので、度々出てくる鎖場が、かえって眠気覚ましになって助かった。
アトラクションの度に元気になるオジサン達
しかし、調子に乗ってると、前剣の辺りでルートミス。何かヘンだと思ったら、いつの間にか登りルートに紛れ込んでいた…。本州の人気のある山は、登りと下りでルートが分かれている所もあり、勾配の無い尾根筋で矢印を間違えたみたいだ。ヘッデンの時は見渡せる範囲が狭いので気を付けましょう…ここでも30分くらい時間ロス(汗)
眠いけど腹は減るので時折休んで腹ごしらえ
夜の雷鳥さんにも会えました(笑)
そんなこんなでもう夜もすっかり更けた頃
ようやく剣沢小屋まで帰って来た。
キャンプ場まであと少しだーと思ってたらザーッと雨が降ってくる…泣きっ面に蜂みたいになってテントに戻った頃には日付が変わっていた。結局この日は24時間行動に…(汗)とりあえず疲れたのでそのまんま眠った。
翌朝、暑さで眼が覚めると
眩しいくらいの快晴!絶好の山日和!…なんだけど全員寝坊して立山三山縦走は断念…
結局出発までテン場でダラダラ過ごした。でもこのゆったりした感じが、前日の余韻に浸るには良かったかもしれない。
フュージョン!(わかるかな?)
3人で記念撮影支度を整えて下山路に就く。室堂からのバスの中では爆睡zzz
帰路の富山電鉄は冷房が効いてて良かった♪
富山市内に戻って駅前の東横インにチェックイン
ベッドだー!4日間振りの風呂に入って、もぅサッパリ!天国だった。
その後駅前の居酒屋で、ささやかに打ち上げ。
とろろ昆布に包まれたおにぎり
富山のおでん
立山そば
富山の料理は出汁がほのかに利いて優しさを感じる味。疲れた身体に沁みました。
お疲れ様でした~!
翌朝の朝食はバイキング。最近のビジホはスゴくサービスが良いです♪
チェックアウト後に富山駅前から空港へ。
こんなオモシロ看板が(笑)

富山きときと空港着
さすが富山
こしひかりのツブツブ感が美味しかった。
いまどきタバコの自販なんて珍しいな~と思って見たら
なんとお茶っ葉の自販機!その名も(chabacco:茶箱)パッケージのアレンジぶりも秀逸!
要はイートイン。
富山の人は洒落が好きなのだろうか…??
今年は不漁で品薄らしく昨夜の居酒屋でも休止中だった白エビ関連メニュー。空港のカフェに白エビのかき揚げバーガーなるものが。中々美味しかったです。
さらば富山!そしてまた来るからね立山!
今回は道内各地から集まった友人達。新千歳空港で解散し、それぞれの街へ帰って行きました。
自分の足りないスキル等も浮き彫りになって中々プライスレスな山行になったけれど、終わってみればどれもこれもとっても楽しい思い出。良い旅でした。
またこんな山行(24時間行動じゃなくて良いけど:汗)がしたいです。
ご清聴ありがとうございました。
おしまい
(おまけ↓)
文責:白石店カヌー売場 K山