辺別川から登る扇沼山 スタッフフィールドレポート 北大店 白石店 2024.09.06 美瑛川の支流、辺別川を登り扇沼山へと登ってきました。扇沼山は地図上には名前が載っていない1615mのピークです入山は美瑛町の俵真布から。扇沼山からは三川台を経由してトムラウシへと縦走できた時代もありました。しかし水害により林道が通行禁止になり、今は登山道の整備はされていません。地図の赤線が登り(沢登り)青色が下り(登山道&林道)です。下りが登山道とは言っても、整備が入らなくなって何年も経った道です。どれくらい藪に埋もれているかが不安材料でしたが、Let’ Try!!車止めゲートから2kmほど林道を歩き、適当なところから入渓。ところどころで橋脚が出てきますが、辺別川沿いの林道はすでに藪に覆われています。木々の緑が川に映り込み良い色に染まりますこの透明度!!標高995mで現れる滝。水流突破は2段目がかなりエグそう。右岸は登れそうですが、岩が不安定そうだったので高巻き。泥と草の急斜面も結構怖いものですが、ちょうど良いところに立木があり楽々クリア。この滝も右岸から高巻き。ここの高巻きが1番緊張する場面でした。ライン取りには要注意ですが泉のナイスルーファイで、綺麗にクリア。ほんの数mの泥壁のトラバースですが、バイルを刺しながらが安心感ありました。1039m二股。一つ一つの景色が絵になるこの沢はなんともたまりません。標高1100mでゴルジュとセットになった滝が出現ゴルジュ部分を泳いで突破してから左岸を登ります。泳ぎセクションにはファイントラックのフローティングロープが活躍します。滝の登攀ラインも斜度は緩かったので、フローティングロープを使ってボディビレーで安全を確保。源頭が近づくと至る所に現れるフキユキノシタ。ミヤマダイモンジソウの花を見ると夏も終盤だなぁと感じます。終盤戦も次々と釜持ちの小滝がでてきます。苔むした岩に風情を感じながら・・・やがて水がなくなり登山道と合流。登山道との合流点は目印も無く、見落とし注意です。登山道はトレランシューズに履き替えて進みます。笹に覆われていますが、かき分けると足元が開けている感じです。時々ある広いスペースでほっと一息。稜線に出て振り返る兜岩。ハイマツをかき分けながら進みます。目指す扇沼山とその左手に硫黄沼。16時10分ようやく登頂。スタートからおよそ10時間・14kmの道のりでした。今回どうしても見たかったこの景色。空を映す硫黄沼とその向こうにオプタテシケ山。扇沼山の名前は硫黄沼の形に由来するとか。ずっと山頂にいたくなりますが、明日はお仕事。下山せねばなりません。ハイマツと笹の海へいざ行かん。ロックガーデンを経由して、やがて道は根曲り竹に飲み込まれて行きます。最後は猛烈な根曲り廊下を突破してようやく林道へ最後は林道を走って下山計26km14時間45分の山旅でした完 北大店・双樹白石店・泉 タグ: 登山 沢登り 大雪山 みんなの登山をまとめ読み Tweet « 前のブログへ ブログ一覧 次のブログへ »