
こんにちは 秀岳荘の木原あいぽこ姉さんです♪
先日、北海道の南西部の日本海上に浮かぶ「奥尻島(おくしりとう)」へ行って来ました🏝️
道民であっても「奥尻島」へ渡るのは簡単ではないので、実に4年ぶりの渡航となります。
前回の奥尻島上陸は仕事として行かせていただいたので、決まったスケジュールの中で島生活を(全力で)楽しみました。
その時の1番の思い出はやっぱり「ウニ‼︎」が美味し過ぎた事(*≧∀≦*)
その味を再び…と、やり残した「奥尻島一周サイクリング」を成し遂げに頑張ってきたブログです📖前回行けなかった「奥尻島津波館」へも足を運ぶ事もできたのも良かったです。
ぜひ今回の島旅ブログもお付き合いよろしくお願いいたします✨

今回も「札幌丘珠空港」から飛行機で「奥尻島」へと向かいます。

奥尻島へのアクセスは札幌から約300km離れた「江差町」からフェリーで渡るのがスタンダードな上陸方法です。

限られた休みの中、前後の移動距離を考えて移動手段は飛行機を選びました。
金曜日と日曜日だけ「札幌丘珠空港」から「奥尻空港」へ直行便が飛んでいます。
その曜日以外「函館空港」での乗り継ぎが必要です。

函館での待ち時間3時間半はめちゃくちゃ長かったけれど、飛んでしまえばあっという間の30分で奥尻島に着きます。
12:50頃奥尻島へ上陸〜🏝️

小型旅客機で乗客が少ない為、荷物は早くに受け取れました。

預けている「ブロンプトン」は手渡しで返ってきました。

空港を出てからまず向かったのは、バス停(笑)
飛行機の遅延が出ていなければ、街の方まで走ってランチでも…? と思っていましたが、持ち時間が微妙だったので
行動食として北海道、本土で買ってきたコンビニのおにぎりを食べサイクリングパワーに備えます🍙
※フェリーで上陸するのであればコンビニやお店が近くにあるので飲食物の購入可。
※飛行機で上陸であれば自販機しかないので何かしら食料を持参した方が良い◎
程なくして来たバスに飛び乗り前回走り終えた「神威脇温泉保養所」まで輪行でワ〜プ〜☆彡

実のところ「離島サイクリング」は結構大変です(笑)
(利尻・礼文・天売・焼尻・奥尻島を含めて制覇、伊豆大島も登りが大変だった。しまなみ海道は橋まで登るのが大変?)
基本、アップダウンに逃げ場のない向かい風、勿論コンビニなし・自販機なし・トイレなしは当たり前。
島で巡回するバスは1日で数本しか走っておらず(無い島もあり)、観光タクシーは頑張ってくれているものの基本は完全予約制なので、レンタカーを借りておくのも大人の旅かもしれません…✨
今回は私は「奥尻島一周」を選り遂げるのが目標だったので「がむしゃら体力でなんとかなるさ旅」を選択!

以前乗った時の乗車賃は、数百円だったのですが一律200円の定額制になっていました。
島では基本現金支払いなのでいつもより小銭や紙幣(新札はやめとこう)を多く用意しておくのがベター(๑• •๑)

バスは貸し切り状態のまま西海岸沿いの道を北上するバス旅を楽しむ事、数十分✌🏻
たまに車が通り過ぎるくらいで自転車で走っている人も、お散歩をしている人もおらず。

四年前、この場所までブロンプトンで走って来た「神威脇温泉保養所」最終地点で下車🚌
私には少し熱い湯だったけれど最高です♨️

降り立ってからは日差しがジリジリと暑いので、素早くブロンプトンを組み立て奥尻島のまだ未踏の地、時計回りでの「一周の旅」をスタート♪


奥尻島西海岸の「奥尻ブルー」を堪能しながらのサイクリングは格別ですね~♪



心躍らせながら走っているこの後、まさかの大変な坂道が待ち構えているとは知らずに…(笑)

ヘアピンカーブから10km近く登りなのと「神威脇温泉」から最北端の「賽の河原」まで水の補給場所はなしです。

事前に今回のこのコースはヤバいと踏んでいたので、ブロンプトン純正6速50Tのチェーンリングを前日に44Tにしてきて大正解…⭕️
昨日のワタシを褒めてアゲタヒ…マジで44Tじゃないとキツかった!

登っても登ってもまだ登りは続くんだ〜(笑)


登りの傾斜は4.0%とそこまで激しくはないけれど、日陰が無いのが1番つらい(笑)

ぜえぁぜぇはぁ大げさに声を出して登る。

たまにご褒美ビューポイントがあるので頑張れる事もある。

ようやく出て来た下り坂を見ると恐怖心も芽生える…。(登り返しがあるんじゃないかと…)

前回来た時には感じられなかった奥ゆかしい豊かな山間部も楽しめて素晴らしい島。
熊とキツネはいないので安心ですが、たまに道路に狸がぽんぽこしていて可愛いです(笑)

奥尻島北部「稲穂」の看板あたりから「稲穂岬 賽の河原」まで登ってきた分、ザザザザーーッと一気に下ります!
ありがとう!神様!
ペダルはほぼ漕がなくていい下りなのと、道が狭くたまに車が通っているのでカーブや見通しの悪い所はスピードに気を付けて下さい。

一か所だけダートが出てきて焦りましたが、数百メートルしかないのでロードバイクの方でも大丈夫だと思います。

奥尻島はお花もたくさん咲いている綺麗な島だ🌼

最高速度50kmが出た下り坂を緊張感ビンビンで下っていると、「BIKE FRIDAY」に乗った男性が峠を登って来られていた!

お互い必死で話はできなかったけれど、ミニベロ同志に勇気をもらいようやくパッと開けた景色に感動✨



奥尻島北部にある楽しみにしていた「稲穂岬灯台」
この海域では大昔、浅瀬が多い為か座礁事故もあったといい、とても明るい灯台だそうです。

「稲穂岬 賽の河原」には地元のお母さん達が働いているお土産屋さんとあいぽこおススメのお食事処「北の岬さくらばな」もあり!
休憩ポイントとしてぜひ寄ってみて下さい♪

四年前に食べた海の宝石箱みたいな激うまラーメンは食べれず残念だ~☟


賽の河原へは四年前にも一度見に来ていたので海だけ眺める🌊

北の岬さくらばなのお母さんに「あそこに見える島はどこなんですか?」と聞くと「北海道本土だ~」との事。
普段自分が住んでいる場所(島)をこんな風に眺めるのも不思議な感じでした( ˘ω˘ )

東海岸沿いはほぼ平坦なので安心して先に進みます。

「宮津弁天宮」は少し登りです。

大漁祈願のお社で、急な階段を降りてからまた登り返すと近くまで行けますが、以前行ったので今回は遠くから手を合わせて先に進みます。

今夜のお宿に着く手前300mの商店でお部屋で飲むアルコールを購入〜🍺

島一周サイクリングは出発から約3時間半で民宿『木村さん家(ち)』に到着♪
1日目31㎞走破しました(*´▽`*)

四年前、朝のアクティビティ「磯釣り」でお世話になった木村さんです。
次は絶対に木村さんの宿に行くんだと心に誓っていたので、夢が叶って嬉しいなぁ!

中にお邪魔すると沢山のトロフィーや魚拓が飾られています🐟


水谷豊さん主演のドラマ『相棒』では反町隆史さんも来てロケ地になった事もあるんだそうです(*´▽`*)!


木村さん家は奥尻島の中では安い価格で美味しい手料理と人柄で大人気の宿でして、ハイシーズンはほぼ予約が取れないとの事。
有名人も沢山来ていてサインが貼られていました。

お風呂は家庭用サイズなものの男性、女性分かれていて清潔感あり🛁
この日の女性客は私だけだったので、心置きなくバスクリーンの香りが癒されるお風呂にも浸かれて気持ち良かったです!

2階の広々とした水回り

宿での生活は浴衣ではなく「部屋着」を選んで着て過ごせます。
浴衣もいいですが、朝起きるとお腹に帯だけな状態になっているので…(笑)部屋着でリラックス出来てすごく良かった◎

今回自分が行けるタイミングでたまたまキャンセルが出た事で予約ができました。
そんな私の奇跡の部屋「うにまる」(笑)


部屋に入って鏡をふと見るとがむしゃらに走り続けた私の髪はあちゃこちゃ触手のように出ていてうにまるみたいだった(笑)


部屋には木村さんが描かれたという絵が壁に掛けられていましたが、上手すぎ多才ですね~!

備え付けられた冷蔵庫には冷えたお水にお茶、おつまみもサービスで用意してくださっていました。
干からびた身体に水が行き渡り生き返りました。


お風呂を頂いてから夕食まで宿の目の前に広がる海岸まで散歩時間も楽しむ♪

湯上りでふらふらしてほぼ島民の様な私です(笑)

18時からは、待ちに待った晩御飯✨ドドーン!!

朝夕2色付き、1泊2日で14,000円也!安くないですか?!
見た感じ食べきれるか不安でしたが美味し過ぎてペロリと頂きました(笑)

まず一口目にはやっとウニ、ウニ、この為に頑張ったよ!絶品 ウニー♡

積丹のウニも利尻のウニも天売のウニもどれも勿論美味しいけれど、なんだろう「奥尻のウニ最高っす!!」
今年のウニは甘くてとても美味しいそうでラッキーでした!

アワビも有名だよ奥尻島、という事ですがアワビの踊り焼きも美味しすぎました(涙)

もう他に何にもいらない。(本当か?)

部屋に帰ってからは一杯の楽しみ、腹パンで全然進みませんでしたが(笑)
地震の影響で波打つ音が大きくなって来て少し怖いんだけど朝早くから行動していたのでそのまま爆睡しましたとさ…( ˘ω˘ )

2日目の朝、少し曇っているけど問題なし!
朝ごはんを頂いてから、すぐに用意して残りの奥尻島一周を頑張ります♪

奥さんに「田舎料理だけどごめんねぇ」って言われましたが、いやいや最高なんですよ!
お米も美味しくて朝からまたもや口福でした✨

木村さんご夫妻にお見送りされ「奥尻空港」までいざ出発進行!

奥尻島の道路には痛風カラスと痛風カモメが食べたであろう、殻が至る所に落ちているのでパンクに気をつけて。


午前中はどんより気味でせっかくの写真が暗いよ〜🌈

空港へ行く前に「奥尻島フェリーターミナル」⛴️
空港には売店やお土産屋さんが無いので、ぜひ寄りたいスポットです♪

うにまるの像もあるまる~🌞

そこから間も無く走ると奥尻島のシンボルで見たら絶対やりたい奇岩「鍋釣岩(なべつるいわ)」をつまむや~つ

四年前のあの日は天気が良くって海も空も綺麗だった!

自然には太陽が欠かせない🌞

たまに現るアートが目にも楽しいですね♪

少しずつ太陽が顔を出てきてたので「奥尻ブルー」がまた綺麗✨

アートなコンクリート工場の機械前を通過~

前回のお昼で「絶品ウニ丼定食」を頂いた「潮騒さん」飛行機はお昼の便なのと、店はまだオープン前なので持ち時間に余裕もない為後ろ髪を引かれつつ通過~

最後にどうしても見て知りたかった「奥尻津波館」へ…。
1993年に起きた北海道南西沖地震で倒壊した「青苗灯台」です。その時根元で折れてしまったのですが、灯し続け津波で流されてしまった方々が助かったとも言われています。

「奥尻津波館」は有料で、お財布を探していた頃嬉しい事が起こりました♪
昨日の峠ですれ違った「BIKEFRIDAY」に乗っていた方、Sさんと再会したんです✨
お話を伺うとフェリーで上陸し奥尻島を一周するとしたら「反時計回り」に走った方がキツイところが最初に来るのでオススメだよとの事。
Sさんはフェリーに乗り北海道を旅をされていて午後のフェリーに乗ってまた残りの北海道を楽しまれそうでした!

Sさんとお互いの旅の安全を祈りしてまた会う日までのお別れをしてから「奥尻津波館」の中へ入館料:660円

中には痛ましい写真やジオラマもあります。
今回の旅では地震と津波がリアルタイムで重なっていたのもあり、より心に響きました。

「徳洋記念緑地公園」にある「徳洋記念碑」も立派で圧巻です。
明治13年に青苗沖に座礁してしまったイギリスの軍艦を、島民、他国軍艦と協力して共同救助にあたったことを記念し美徳を後世に伝える為に建てられた碑です。
奥尻の二度の大きな津波でもビクともせず耐え抜き80年以上島民を優しく見守って来た青苗のシンボルと言えます。

少し高台には北海道南西沖地震で亡くなられた犠牲者の慰霊碑「時空翔」もあります。
真ん中の窪みは地震当日の夕日が沈むタイミングに合わせて作られているとの事で夕方に来るのもおススメです。

そんなこんなで2日目は20.7㎞を走破し、4年越しで奥尻島1周を完成させました!北海道の離島はこれで全島一周です(^^)/


今回、旅の前日に思い出し「44T化」にして良かったです。「そうだ!あの峠は44Tで登ったんだ!」記憶が突然現れました。
じゃなかったらカンカン照りの中、轢かれたミミズのように干からびていた事でしょう・・・。
一番軽いギアをほぼ残して走れた事も精神安定剤でした。街乗りで踏める方には「44T」は軽すぎてお勧めできませんが、ツーリング仕様でしたら6速で「44T」はおススメです!

来るたびに大好きになってしまうあぁぁ「奥尻島」、「離島」には人を引き付ける魅力がたくさん詰まっていますね。人が温かいのです。
また、良き出会いに感謝…お宿で一緒になったTさんもありがとうございました✨
そして木村さんご夫妻も大変お世話になりました!
また絶対行くぞー!

~Fin~
後日談で店でこのブログを書いていると「峠」と「奥尻島津波館」で出会い旅の無事をお祈りし合ったSさんが秀岳荘に遊びに来てくれました!
「島で会った…」って言われてびっくり仰天です(笑)えぇぇぇ?!てなりました(笑)
2日前に島で会ったばかりなのに(笑)感謝感謝!
皆さん、出会いって大事ですね^^
これからも大事にしていきたいと思います!
皆さまも長いブログもお付き合いいただきありがとうございました!
それでは、また💓
秀岳荘 木原あいぽこ姉さん🐻
