念願の白雲岳からゼブラを見た【感動】

秀岳荘スタッフ3名とスノーピーク社員の計4名で、6月30日〜7月1日に大雪山・白雲岳へ一泊二日の山旅に行ってきました。

当初の目的は、全員がテントを担ぎ、大雪高原温泉から緑岳〜小泉岳〜白雲分岐を経て白雲岳避難小屋でテント泊。翌早朝に裏旭の雪渓ゼブラを見て下山するという、シンプルながら贅沢な計画でした。

しかし、出発前から気になる情報がありました。

6月25日、白雲避難小屋周辺の雪渓で単独のヒグマが管理人さんの後ろから距離を詰めてきて、最終的にクマスプレーで撃退したという出来事がSNSで共有されていたのです。

「今年の白雲は少し様子が違うかもしれない…」そんな思いを抱えながら、高原温泉ヒグマ情報センターへ立ち寄り、山守隊代表の岡崎さんから現地の状況を詳しく伺いました。

特別に、WEB未公開の撃退動画まで見せていただき、メンバー全員の“クマセンサー”は完全にオンに。慎重に山へ入ることを決めました。

第1・第2お花畑は雪渓に覆われ、涼しく快適に進めたものの、ザックは全員15kgオーバー。緑岳の登りはさすがにペースが落ち、なんとかピークに到達したというのが正直なところです。

途中、三笠新道付近で1頭のヒグマを発見。遠くからの確認でしたが、自然の中で生きる姿はやはり迫力があり、「ついているな」と思わず笑みがこぼれました。

ピークでは記念ショットを撮り、裏旭の雪渓ゼブラを眺めると、くっきりと浮かび上がる白と黒の縞模様に心を奪われました。

  • コマクサ、チングルマ、エゾノツガザクラ、メアカキンバイ、キバナシャクナゲ、

アオノツガザクラ、ミネズオウ、エゾイソツツジ、エゾコザクラ、ウルップソウ…。

高山植物の大撮影大会は、まさに大雪山の夏そのもの。歩くたびに癒される時間でした。

避難小屋に到着し、さあテントを張ろうというタイミングで管理人さんが小屋から降りてきました?

「今日の10時ごろ、キャンプ指定地にクマの親子が初めて侵入し、徘徊した。その後、避難小屋の周辺まで登ってきてウロウロしていた」とのこと。

そのため、今日から3日間はテント禁止。 重たいテントを担いできたものの、クマの行動を考えれば小屋泊まりは当然の判断でした。

白雲岳避難小屋はリニューアルから数年でまだピカピカ。
この日は宿泊者も少なく、寄付金3,000円で快適な一夜を過ごすことができました。

山守隊が寄付金をもとに登山道整備や小屋の維持管理を続けてくれているおかげで、こうした安全で清潔な環境が保たれています。本当にありがたいことです。

翌朝は気持ちのいい青空。白雲岳へ向かうと、裏旭の雪渓ゼブラはほぼ完璧でした!!!

ここ数年、4〜5回来ているもののシャッターチャンスに恵まれず、ずっと宿題のように感じていました。

ようやく“最高のゼブラ”を撮影できて、胸のつかえが取れたような気持ちになりました。

帰りは小屋でのんびりお茶タイムを楽しみ、余裕を持って下山。

すると再び三笠新道付近でヒグマの親子を発見。
おそらく、避難小屋に現れたクマと同じ個体でしょう。距離を保ちながら静かに通過しました。

白雲岳周辺では、ここ数年人間を恐れないヒグマの行動が増えていると言われています。 ・人の後ろをついてくる ・テント場に侵入する ・避難小屋周辺を徘徊する こうした行動は、ヒグマが人間の存在に慣れ始めているサインでもあります。

その背景には、
・登山者の増加
・食べ物やゴミの管理不足
・人間の匂いに慣れる機会の増加
などがあると考えられています。

大雪山を守るためにも、登山者一人ひとりの行動がとても重要です。

● ゴミは必ず持ち帰る(匂いが出るものは二重袋) ● 食べ残しを地面に落とさない

● テント場や休憩場所で食べ物を放置しない ● クマ鈴・笛・熊スプレーを携行 ● 早朝・夕方の行動は慎重に ● ヒグマを見ても近づかない、写真を撮るために距離を詰めない

今回の山旅は、天気にもメンバーにも恵まれ、ヒグマとの距離感を意識しながらも自然の迫力を存分に感じることができました。
白雲岳のゼブラ、高山植物、避難小屋の静けさ、そしてヒグマとの遭遇。
すべてが忘れられない一泊二日となりました。

皆さんもぜひ、自分のペースで白雲岳へ。
最高の山旅が待っていると思います。

writer

小野社長

小野社長