9月中旬の週半ば、2連休の秋晴れ予報。地震から1週間、余震の不安もありましたが、十勝連峰は上ホロのテント場に泊まりに行きました。
今まで山でテント泊をする度に寒さで眠れず、翌日は寝不足のまま歩くことも多かったので、9月を過ぎた秋山に泊まることは避けていました。
しかし今年の夏は雨に降られることが多く台風にも当たり、泊まりはことごとく中止。。それでも年に一度は泊まりたい。これを機に寒さ対策を改善して静かな秋山に泊まろうと思ったのです。
紅葉の時期を迎えた9月はさらに一段と冷え込み、この日朝の最低気温は約5度以下。ピンと張り詰めた冷たい朝に白い息を吐きながら、太陽を待つ最高の時間。。
9時半に登山口のある凌雲閣駐車場を出発。
気温は20度を越えて思ったより高く日差しも強い。かみふらの岳、上ホロカメットク山を超えて早めの13時に今夜のリゾート、上ホロ避難小屋のテント場到着。
まだ誰もいなかったので、テントを張る前に今回の装備を撮影。
ザックは、デザインで一目惚れしたパーゴワークスの「BUDDY33」
33㍑の容量の表記ですが、実際は45㍑位入るような大きめのザック。この容量ならテント泊もいけるんじゃないか?と思いやっと試すことができました。
ウエストベルトが取り外しできるので、普段使いや日帰りの時にはベルトを外し、小屋泊・テント泊の重い装備の時にはベルトを付けて歩いています。サイドポケットが大きく、背負いながらでも出し入れしやすい。
しかしフロントポケットが大きく作られているにも関わらず、ボディ部分にパンパンにモノを詰めるとフロントポケットによくよくものが入らない。しかも圧迫されているせいかバックルが外しにくく取り付けにくい。。もともとこの種類のザックがスローハイクをコンセプトに作られているために、水が枯れたこの時期、北海道で山泊のフル装備を詰めるには1泊がギリギリのような気がしました。マットを外付けにするだけでももう少し入りそうですが。。
数年前まではテント泊では60㍑のザックにパンパンだったのが、二人用テントに水3㍑含めてもだいぶコンパクトに収納できるように。年々ギアとウエアが軽量化され、必要最低限な容量で装備を選べるようになったおかげですかね。もっと軽量化できるかもしれませんが、私にはこれ以上装備を削ったり薄くすると寒さにもつながりリスクが増えるので、今のところはこれがベストと思ってます。
①テント(finetrack カミナドーム2)
②寝袋(モンベル/スパイラルダウンハガー#3ウィメンズ)
③マット(イスカ/ピークライトマットレス165cm)
④バーナー(ジェットボイル)
⑤食料・行動食
⑥ファーストエイドキット・携帯トイレ
⑦シュラフカバー(SOL エスケープヴィヴィ)・簡易座布団(枕兼用)
⑧水(合計約3リットル)←今回は短距離だったので帰るときには1リットル余った。&ワイン
⑨インナーダウン(フードなし)
⑩化繊インサレーション(フード付き)・ダウンパンツ・ダウンソックス
⑪メリノインナー上下
⑫日焼け止め・リップなど・本
⑬ビーニー・厚手手袋
⑭レインウエア上下(薄め)
⑮ポール
+グランドシート兼エマージェンシーシートを下に敷いています。
赤文字部分が、寒さ対策のための保温強化装備。
行動着。ドライレイヤーにはオンヨネのブレステックPP。ベースはキャプリーンサーマルウェイト。寒いかと思いベースは夏物よりちょい厚手を着て行ったものの、暑くて汗をかいてしまったのでもっと薄手で十分でした。パンツは起毛ではないですが中厚くらいのソフトシェルパンツ。
日没後~翌朝まではこれらの保温着を全部着重ねて、暖かく就寝。
↓化繊綿のフード付きインサレーション。
(フリースと迷ったがこっちの方が小さくできた)
↓その中にラウンドネックのダウンシャツ(上のインサレーションと重ね着しても首が苦しくならず着やすかった)あとはダウンパンツ。
↓メリノウールのシャツ(厚手)・タイツ(中厚)

↓靴下だけでは絶対寒いので、ダウンソックスは欠かせない。
+ウールの靴下(中厚)とビーニー(頭が寒い!)
午前4時、日の出1時間前から外で待機する時は防風のためこれらの一番上にレインウエア上下を着用。
ゆっくり写真撮影できました。
今まで寝袋にはシュラフカバーを使ったことがなかったので、これを機にアイテムを追加。
今回はより保温性が高いものを求めて考えた結果、エマージェンシーシートを多種類扱うSOLの「エスケープヴィヴィ」を使用。
体温の70%を維持し、お値段も他のシュラフカバーより安め。通気性もあり、サイドには出入りしやすいようにジッパー付き。収納は折りたたんでかなりコンパクトになり、ザックの空いた隙間に押し込んで入れました。
これがとても効果大。シュラフの中は今までより格段に暖かかった。
テントはfinetrackのカミナドーム2
今回はfinetrackさんからカミナドーム2を貸していただき、初めて使用しました。2人用で、ペグ8本を含んだ総重量1,430グラム。
女性なら、1人用でも余裕があるのでもっと軽くできます。テントで過ごすことをメインにするならやっぱり2人用以上ですね。
△組み立て時、ポールをインナーに通していくわけですが途中ガイラインが結ばれたオレンジ色のループの部分にポールの先端が両側とも引っかかり、久しぶりのテントの組み立てだったせいもあって、引っ掛かりを直しながら四隅を行ったり来たりでスムーズにできず(ポールを先に押し込むのではなく、インナーをたぐり寄せながらだとひっかかりにくいと後で教えていただきました)
↑このループに引っかかりやすい。
△そのあとにグロメットにポールを刺してインナーを立たせるわけですが、以前までエアライズ(グロメットは短辺に2ヶ所のみ)を使っていた者としては、四隅にグロメットがあるのは正直面倒。またまた四隅を行ったり来たり。フライシート装着時も同じことの繰り返し。天気が良く、微風だったのでゆっくりでも大丈夫でしたが、悪天候時のことを考えると少し練習が必要。。
◎前室が長辺側にあるのでテントに入りながらの調理の時にも十分な広さ。
◎またフライシート入口部分がダブルジッパーになっていて、上からでも下からでも開け閉めできるのが使いやすい!今回はほとんど上から開け閉めして出入りしていましたが下側はジッパーが止まったままなのでフライシートがバタつくことがなく、冷気が中に入りにくいと感じました。夜中に顔だけ出して星をみたりと、
とても便利でした。
泊まった夜は雨も降らず弱風だったので耐久性は不明。
秋晴れ続きで乾燥していたせいもあるのか、翌朝は全く結露なしでした。
上ホロ付近はこんな感じの紅葉具合(9月13日)
はじめて見た、逆さとかちだけ~~
避難小屋には3組ほど。テント場は貸し切り。静かな秋山、満喫しました。

白石店ウエア ほり