「寒さを感じながらも朝まで寝れた」
を試しやすい、気温0度付近の寝袋チョイスが楽しいです。
スリーシーズン用単体で粘るか、夏用に防寒着で耐えるか、工夫は人それぞれ。
外寝が好きな白石店カヌー売場 加藤です。
石狩川、天塩川に次いで北海道で3番目に長い十勝川。
延長156kmは、全国でも18番目の長さです。
流域面積に至っては北海道で2番目、全国6番目の大河です。
2.スタートの新清橋にSUPや道具一式をデポ。
3.河口まで移動し、車で車中泊。
4.河口に車をデポし、2台目の自転車で新吉野駅へ14km移動し、新吉野駅に自転車をデポ。
5.新吉野駅→新得駅までJRで移動(1時間50分/1890円/乗換1回)
6.新得駅にデポった自転車で新清橋へ8km移動。
7.自転車を新清橋にデポし、SUPで河口へ。
8.車で新吉野駅、新清橋の自転車を回収。
の流れ。
自転車で行くには距離がありすぎて、スタートとゴール地が駅から遠いこともあり、2台の自転車を使いました。
気持ち良く十勝川河口で車中泊。
ゴール地である河口に車を置いて、自転車で駅まで行きます。
川霧で川の雰囲気もよくわからない。
しかし大河。向かい風なら撤退もあるかもしれない川幅。
0度付近で顔と手が寒いです。
6時32分の始発のワンマン列車で新得へ。
寝不足で座って数秒で眠りにつきましたが、地元学生が乗っては降りている雰囲気を感じていました。
自転車2台を使いましたが、私が輪行ジャンキーなら1台で行けたコースでしたね。

数年前のStarboard Touring ZEN12.6×31×6をチョイス。現行では12’6″ x 30″ TOURING M Zen Single Chamberが近いモデル。
広すぎない幅で、長すぎず、川でも乗りやすいツーリング艇です。
浮力も高く、荷物を積載する余裕があります。
フラットなブレードで川にも向き、身長+10cmくらいが使いやすいです。
キャンプ道具を積んだSUPに乗るのは人生初。
前後の重量バランスもわかりませんし、固定も何が正解かわからない。私はいつもやってから悩むスタイルです。
結果的に前重めのだと、瀬で船首が跳ねにくく安定しやすい印象でした。
立つ位置はやや後ろで、船首を上げるように。
先端にロールトップのSeatosummit ビッグリバードライバッグも付けていますが、ロールトップは1日水を浴び続け転覆もすると中まで浸水してました。
後ろにもTIZIPファスナーの、MRS バウバッグを付けてます。
パックラフト用ながらバックルで着脱でき、低重心でSUPに最適です。
激しめの川下りの時、寝袋やカメラ類は防水信頼性の高いTIZIPドライバッグで持ち運びたいと考えています。
以前来た時よりも水位が高めで、底を擦らないのが快適。
初日は6回落ちて、2回SUPがひっくり返りました。
フル積載でひっくり返ると足のつかない場所で起こすのが大変で時間がかかります。
時間をかけてるうちにストレーナーに引っかかりかけて、すごい危ない状況になったのが1日目のハイライト。
2024年11月より代理店が変わりました。
このパリピハロウィンモデルは白石店2階にある在庫1個のみです。
PFDは、NRSの2024新作ベクター。
フィット感が抜群に良く、腕肩回りが動かしやすく、大きなクラムシェルポケットが使いやすいPFDです。
リーシュは、Palm クイックSUPリーシュ3m。
バックル着脱でき、軽く安く、ベルクロでの自動解放機能もあるシンプルで使いやすいリーシュです。
3時前には宿を見つけておく必要があります。
十勝川は泊まりやすい河原が多いですが、街が近いので士狩大橋より手前辺りが良さそう。

晩御飯はハロウィンなので、カボチャを入れたスープカレー。
スープカリーの匠 ペーストタイプ 濃厚スープを使いました。
店頭で無料配布している「BACKCOUNTRY RESEARCH WINTER24/25 (WEBではまだ見れない)」で、佐々木大輔氏がスープカレーを作ってる絵に惹かれた結果です。
フリーペーパーながら写真がめちゃくちゃキレイで毎年楽しみにしています。
寝具は、SUPの上にZライトソル+ダウン量250g位でリミット3℃の寝袋。
気温は-2℃くらいだったようで、少し寒さを感じつつも起きることもなく朝まで寝れました。
テントシューズを持ってくれば良かったなというのが反省。
良い感じに冷え込んで、タープもダッフルバッグも凍っていました。
橋の上を歩くマダムに声をかけられました。
マダム「お仕事ですか?」
私「え、趣味です。」
街に寄るマイルールは、街に立ち寄ることで旅感が出る気がするから。
1日分の食料しか持ってきてないので買い出しに行きます。
往復3km程度でちょうどいいお散歩です。

学生の時は興味が持てませんでしたが、歴史を知ると土地の理解度が増して楽しいです。
水量が多いからか普通に突破できましたが、水量次第では危ないかも。航空写真でもわかります。
下流のトロ場で休んでるのを見つけたと思ったら、こちらに気付いて飛んでいくのが申し訳ないです。
もう季節は冬ですね。
特にフィンがあり、リーシュの付いたSUPでは万が一がありそうで全部回避。
手前が下流で、左が札内川、右が十勝川。
濁る十勝川に、キレイな札内川が混ざって分離してる光景が不思議でした。
河口まではStarboardの純正DolFin22に変えます。
明らかに直進性が変わるのを体感できました。持ってきておいて良かったわさ。

ちょうど今日1匹目という鮭の遡上に出会えました。
パドラー的には、バックウォッシュの断面図には面白さと恐怖心の板挟みでした。
十勝川の核心部、千代田堰堤です。
事前情報で、右岸ポーテージと聞いてましたが、工事中で柵もあって絶対無理な雰囲気。
消去法で左岸へ。
荷物を全部ばらして、投げて、押し込みました。
上がった先も藪やゲートで、思ってた以上に大変なポーテージでした。
やや水量が多いと思うので、水量次第ではポーテージ感も変わりそうです。
河口を目指さないなら、魚道観察室ととろ~どの駐車場ゴールが現実的でしょう。
2024年6月には国内最大規模の堤防決壊実験も行われた場所です。
パドラー的には邪魔な堤防ですが、水害対策としては効果的な存在なのでしょう。
寒いときはODEN。
最終日です。
タンチョウの恐竜みたいな鳴き声で起きました。
道内で1000羽ほどいると言われてるタンチョウですが、3日間で延べ50羽は見たであろう希少さを感じさせない絶滅危惧種。
10㎞先の豊頃大橋がずっと見えてる中漕ぎ続けるのが、苦行区間と言われる由縁でしょう。
もちろん治水された人工で、統内新水路という1937年に完成した水路です。
本来の十勝川はもっと池田町側をくねくねと流れていたようです。
航空写真で見ると旧十勝川の痕跡をなんとなくたどれます。
SUPのパドリングを「あーでもない、こーでもない」と確かめながら漕ぎ続ける、まさに修行区間でした。
有難いのは若干追い風だったこと。
正直余裕でした。
8年掛けて1983年に完成した、帯広と釧路を繋ぐ橋です。
上陸ポイントが分からなかったので、橋を越えた右岸支流を遡上したところから上陸。
セコマでアイスを買いました。
良い感じに向かい風だったので、レジャーシートでセーリングSUP。
これです!
まちがいねえよ。
1992年にこの橋が出来るまでは、渡し船で人を対岸に送っていたというのだから橋は偉大です。
ここまで来れば河口までラストスパート。
約100㎞。楽しい川下りでした。
SUP川旅の可能性を感じました。
3日分で長くなりました。ここまで読んで頂いてありがとうございました。
札幌でも雪が降りましたが、それでも楽しめるパドリングも多くあります。
ドライスーツを着ればまだまだパドリングシーズンです。
やってる人をあまり見ないSUPでの宿泊有りな川下りも魅力的です。
秀岳荘白石店2階カヌー売場は、冬でもカヌーカヤック本体、ウェアや小物類を置いています。
今冬のパドリング装備、来年のパドリング準備、十勝川のSUPツーリングの話を聞きに、お店に遊びにきてください!
[十勝川水位]