八ヶ岳縦走②赤岳鉱泉→硫黄岳→東天狗→高見石小屋（四泊目）→茶臼山→縞枯山→北横岳ヒュッテ（五泊目）

今朝の朝食の焼き魚はサバ（前日は鮭）

硫黄岳へ向かうルートは、幾つかある赤岳鉱泉のテン場のうち、Mちゃんがテントを張った小屋目の前のテン場の裏からスタート

出発時はガスの中。始めはつづら折りのルート

時間が経つにつれて徐々に雲が薄くなり青空も見えて天気が回復しました。赤岩ノ頭までは急斜面。

ルート上に深めの雪が残っており頻繁に踏み抜きましたが、同じ時刻に赤岳鉱泉から出発した男性登山者（きっと私たちより体重が重い）がすぐ前を先行してくれたので、その踏み跡を大いに活用させてもらいました。今回は持って来なかったけど、チェーンスパイクが有った方が上り易かったと思います。

赤岩ノ頭から先は吹きさらしの稜線。体感風速10ｍくらいでずっと風が強かったです。
通常これくらい風が強いと身体が持ってかれてふらついてしまいますが、今回は荷物が重めなので安定しました。先の見えないガスの中を強風に吹かれながら上がっていくと、標識が見えた！

硫黄岳到着！

強風で手元がぶれる中、やっと現れた青空を狙って写真を撮ってもらえました。

▲硫黄岳→（2.0ｋｍ）箕冠山（ﾐｶﾌﾞﾘﾔﾏ）→（333ｍ）根石岳▲

方向の判り難いガスの中でも標識通りに進めば、進むべき道が見つかります振り返って見た硫黄岳（山頂は平坦）滑り易い石の急斜面を下ります強風で雲が高速で流れていき、まるでジブリ映画：天空の城ラピュタ風の景色♡写真真ん中くらいに水色の建物は夏沢峠の小屋けっこう晴れてきた♪木々の中にはまだまだ雪が残ってます夏沢峠に到着振り返って、下ってきた道を見上げる小屋は営業開始前。ここのトイレは鍵がかかっていて使えませんでした。ここからは細くて残雪多めの歩き難いルートをゆっくり上がって、根石岳手前の箕冠山（ﾐｶﾌﾞﾘﾔﾏ）に着きましたが、山の上っぽくない山頂…景色も無い。ただの林の中(笑)雪道で歩き難い林を抜けると、根石岳山荘と根石岳（右側のピーク）がドーン！（写真左側、雲に隠れているのが西天狗）根石岳山荘のトイレを使わせてもらいました

▲根石岳→（609ｍ）東天狗岳→（1.9ｋｍ）中山→（1.6ｋｍ）14:13高見石小屋宿泊（一泊二食で10,000円）▲

根石岳へ向かう道は急ではないけど、細かめの石ゴロゴロでやや歩き難いです来た道を振り返る根石岳山頂

根石岳山頂からはやや下って、

ここのコル↑から東天狗へは、

この急登↓を上ります東天狗頂上直下には鎖が付いてました。鎖は有るけど、見た目ほど危険ではありません。

鎖を握らなくても歩ける斜度でした。

東天狗山頂から見た蓼科山方向↓

あそこまで歩くんだな～♪東天狗山頂から見た赤岳方面↓ここから高見石小屋までは、樹林帯の中を緩やかに上り下りするルート。北八ヶ岳（夏沢峠より北側の八ヶ岳エリア）ならではの苔むした地面が現れ始めます中山峠と、またしても山頂とは思えない、展望のない中山の山頂通過何人もの人が歩き踏み固められた足跡がまるで平均台のような雪の一本道を作り、踏み外さないようにその平均台の上をバランスを取りながらひたすら歩き、バランス歩行に疲れてきたところで、今夜のお宿：高見石小屋に到着！売店トイレは小屋の外寝室は小屋の二階暖簾で区切られた一角が今晩の私の寝場所↓（Mちゃんはテント泊）
小屋のルール高見石小屋のカフェ風おしゃれな夕食メインディッシュは小鉢の中に入っているロールキャベツ。黒米入りのお米がもちもちしてて美味しくて、二杯もおかわりしちゃいました☆デザート付き夕食後に他の宿泊者さん達3人+小屋番さんとおしゃべり♪
小屋の裏手に“高見石”という直ぐに登れる岩山が有ると初めて知り、宿泊者さん+小屋番さんが誘ってくれたので、小屋外のテント内にいるMちゃんも呼び出して高見石に上りました。上る途中で見下ろした高見石小屋↑
5分程で頂上
高見石の上からは“白駒池”が綺麗に見えます！↓縦走終了後に後泊（5/20-21）の民泊ホストさん（八ヶ岳縦走ブログ③で登場）が送ってくれた、お昼間に高見石から見た景色と白駒池さて、お気づきでしょうか？高見石小屋で今回の縦走3軒目です。そう！あの“ひそかな目標”のスタンプラリーを達成しました！希望した景品が当たるといいな～～♪締切までまだ四カ月あります。皆さんもぜひ八ヶ岳登山と小屋めぐりに挑戦してみてくださいね！

【5/19（入山五日目）高見石小屋（四泊目）→茶臼山→縞枯山→北横岳ヒュッテ（五泊目）（踏破距離7.5㎞）】

朝食もおしゃれなカフェ風ワンプレート♡

バゲットサンドの中身はチキンとゴボウ♡カリッと焼かれた大きめソーセージも絶品でした♡

finetrackの営業さんから「時間があったら食べた方が良い！よくある揚げパンとはちょっと違う！」と聞いていた高見石小屋名物のあげパン（5種セット1,100円：黒ゴマ、きなこ、ココア、チーズ、抹茶味）も♪朝食後にも関わらず私もMちゃんも３個ペロッと平らげました(笑)

今晩は素泊りで夕ご飯を自分で用意しないといけないので、夕食用にあげパンを2個テイクアウト。こういうこともあるだろうと予想して、未使用ジップロックを多めに持参しておいて良かったです。

▲高見石小屋8:50→(482m)丸山→(1.2km)麦草ヒュッテ▲

歩き始めは昨日に引き続き、平均台の道丸山頂上（あまり覚えてないけど展望が少な目だったような気がする…）を経て、残雪が溶けて凍ってつるつるになった急斜面をアイゼン無しでヒヤヒヤしながら下り、残雪が消えて傾斜が緩くなってきたところで現れるのがこの看板↓コケ最盛期ならもっと違う景色なんだろうな…と想像しながら歩き進むと、麦草ヒュッテに到着！大きくて立派！中に入ると、おっ！めんこいヤツ！！北八ヶ岳のマスコットキャラクター “コケ丸”がお出迎え♡コケ丸グッツも売っていました☆麦草ヒュッテ周辺は最盛期にはコケがびっしり厚く茂るのだそう。

▲麦草ヒュッテ→(719m)大石峠→(1.1km)茶臼山（ﾁｬｳｽﾔﾏ）→(1.0km)縞枯山（ｼﾏｶﾞﾚﾔﾏ）→(1.5km)13:45北横岳ロープウェイ山頂駅▲

今日でMちゃんとはお別れ。 “あ～ぁ、寂しくなるな…”と時折ションボリしながら歩く（Mちゃんには気づかれてなかったハズ）

麦草峠からしばらくはほぼ平坦な道

所々にコケ丸付きのコケ案内看板が立ってます大石峠から徐々に傾斜がきつくなり、休み休み上っていきます茶臼山の展望台からは、ちょっと見えにくいけど、蓼科山の左側、奥に北アルプス↓中央アルプス↓赤岳方面に南アルプス↓と、日本アルプスすべてが見渡せました！縞枯山（ｼﾏｶﾞﾚﾔﾏ）手前の展望台からは、さっきまで居た茶臼山（手前の台形の山）の奥に、南八ヶ岳（硫黄岳・赤岳・阿弥陀岳など）と南アルプスが見えます縞枯山から下って少し歩くと、えっ？何これ……一面の木々が枯れて倒れてしまっています！！！痛々しい…『縞枯現象』と呼ばれているそうで、冬の偏西風や台風などの強風が大きな原因とされているそうです（前述のワンゲルガイドブックスより）なんという自然破壊(ﾟдﾟ)！って一瞬怒っちゃった(笑)Mちゃんとのお別れの地：北八ヶ岳ロープウェイ駅が近づいてきました…雨池峠からは平坦な木道を真っすぐ。営業開始前の縞枯山荘と、ロープウェイ駅手前の“坪庭”の横を通り過ぎて、（親切な道しるべ）
北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅到着駅前のアカゲラで遊ぶ♪アカゲラ君の動きがユニークなので、恥ずかしがらずに紐を引っ張ってみてください！今日もここまでけっこう歩いてきました↑▲北横岳ロープウェイ山頂駅13:50→(1.3km)14:40北横岳ヒュッテ宿泊（五泊目）（素泊り9,000円）▲Mちゃんと涙のお別れ（嘘）の後は坪庭の中を通り、今夜のお宿：北横岳ヒュッテへ小屋までの距離は短いけど地形図の通り、かなりの急登
まだ着かんのか…と思った瞬間、あ、着いた。
小屋に入る前に周辺を徘徊してみる
小屋の中
今晩のお部屋今夜の宿泊者も私一人のみ。小屋番さんが明日の行程を聞いてきてくれて、ルート上の危険な個所や注意すること、下山登山口からバス停までの所要時間まで丁寧に教えてくれました。

夕食は質素に、高見石小屋あげパン二個（もちろん潰れちゃった(笑)）、Mちゃんが譲ってくれたカモシカスポーツの“カモシカオリジナル山飯（フライドライス、水無しでも食べれる）” とスープ、行動食で持ってきていたニボシ<゜)))彡。

初めて食べたフライドライス。塩味がついていて、ちょっとお煎餅っぽい味。美味しいです。
白石店スキー＆カヌー売場のヘンタイ：K山さん がお昼休憩時に食べているのを見て私も食べ始めた『食べる小魚』。これを食べればヘンタイ級のパワーを得られるハズ！と思って今回の行動食としてチョイス。タンパク質＆カルシウム豊富！軽いし粉々に形が崩れても罪悪感が少なく、行動食としてお勧めです！
八ヶ岳縦走ブログ③（最終回）へ続く…