三頭は小粒でもぴりりと辛い          ~雨煙別川三頭山西面直登沢~

最近暑くなってきたのでそろそろ草鞋はじめをしようかと思い、S夫妻と私のスタッフ3人で雨煙別川三頭山西面直登沢に行ってきました。

私自身近年怪我が多かったり、時間がなかったりなどにより数年ぶりの沢登りで足慣らしとリハビリを兼ねて、北海道の山屋のバイブル「北海道の山と谷」のグレード「!」で選びました。

「!」は「!!!」まであり、グレード記号に「*」印が付く場合はより技術的に難しいか、規模や距離が増大してより困難度が高くなります。

つまり「!」は特段難しいところもなく初級レベルの沢登りで、その中で行ったこともなく写真などを見たら滝が出てきて面白そうな所と言うことでチョイスしました。

三頭山(さんとうさん)は幌加内町にあり、すぐ近くに幌加内せいわ温泉ルオント(道の駅 森と湖の里ほろかない)があり、政和コースだと下山後すぐに温泉ということが出来る最高な山です。

今回行った雨煙別川ルートはぐるっと南から西に周り下山は登山道を使えるので、沢靴とヘルメットなどがあれば誰でもいける簡単なお仕事かと思っていました。

が、

しかし

何時に出発する?

車で登山口まで2時間半、登り5時間、下り2時間半で温泉入って蕎麦食べたいので、4時過ぎ出発で良いんじゃない?

みたいな感じで大まかな行動計画を立て、眠い目を擦りながら林道を歩いた。ちなみに車2台で行くと少し楽できるけれども、そこまでするほどではないので1台で行った。

しばらく歩くと、支線林道との分岐に着きそこにはゲートがあった。歩いていると暑いので早く入渓して涼みたいのはガマンガマン。

林道途中から三頭山を望む

しばらく歩くと林道終点に着き、その先少しでは道が沢の水の影響により路体消失してしまっており、そこを利用して雨煙別川に下りた。

ここまではきれいに整備された林道
ようやく入渓

河原を小1時間ほど歩くとやっとF1、待望の滝が出てきた。(F〇とは沢登り中に出てきた滝の通し番号のことでF2、F3・・・と続く)

頑張れば右岸側から行けなくもなさそうだが、リスキーなので左岸のちょっとした沢型から高巻く。

三ノ滝はグーグルマップにも出てくるが、誰がこんなところにある滝を登録したのだ?そして何に対する三ノ滝なのか??

高巻き(主に滝など難しいところを迂回することをさします)のトラバースは普通の登山道並みに歩き易く、山谷グレード「!」たる所以かと確信した。

高巻き中から沢を見下ろす

先行する2人の元に降り立ったら、クラックで遊んでた。

やらせ写真

F1後はまたまた単調な河原歩きが続く。

恐らく融雪やなどの影響によりこんなに大きな倒木が
青大将かな。通算5匹はいた。
「!」なのでF1以降何も出てこない。
モデル IZM、撮影 SOJさん 
盗撮がばれた瞬間

全体的にややヌルッとした沢だがフェルトソールなので全然問題無し。

やっと西面直登沢の出合いに着き、小休止ならぬ中休止することに。ダニが多くてダニチェックは必須。

入念なダニチェック

雨煙別川の本流から目指す三頭山西面直登沢に入ると様相は一変し、日が当たらずまた休憩しすぎたため少し寒い。先週までの暑さが少し恋しい。

身体が暖まってなく寒いけれども意を決して。

何個かの小滝を越えていくと大き目な滝が現れた。

この沢一番の15mの滝

水流の左側を登れなくもなさそうだが「!」なので無理せず左岸を高巻きする事にした。

ややっ!思ったより悪い泥付きだぞ、傾斜もそれなりにあって掴むものがウドぐらいしかない。

ネマガリダケや灌木などが生えていたら安心できるのに「!」でこの高巻きはイヤだなと感じた。

沢身に戻りしばらく歩くとCo720の滝が出てきた。

ここからがこの沢の核心である。

本来「!」で核心という言葉は使うのは、沢登りを多少なりともしたことある人にとって見れば「?」が浮かぶかもしれないがまごうことなき核心である。

最初の滝はまだこの沢を所詮「!」だと思っている為、無理せず高巻きをすることに。

だがこの高巻きからこの沢のグレーディングがおかしいことに嫌が応でも気づいてしまった。

全体的にヌルッとした沢で、万が一落ちたら写真左の岩に強打しそうなので無難に高巻きのはずが・・・

先の高巻きより悪く、トラバースラインが無く段々と上に押し上げられてしまった。

これ以上標高上げても良い事は無いので、とりあえずトラバースするも大分上がってしまった。

ここをこのままクライムダウンするのはリスキーなので、少し下にある大木まで行ってそこから懸垂下降した。

高く上がり過ぎたので30mロープ1本では少し足りなかったが、、、

さっきより悪い高巻き

全て書くと沢登りの未知の冒険性と言う醍醐味が失せてしまうので核心部は写真だけ。

樋状の滝
リードはIZMさん
その後も滝は続く

やがて水はなくなりはしたが稜線近くまで涸れ沢が続き、ほとんどやぶ漕ぎなしに快適に登れた。

ある意味登山道より快適!?
ちょうどピークに突き上げた
キラキラ装備S夫妻と、なめプ装備中川

さて、行きのコンビニでS夫妻が最近流行りと言う日清の「冷やしカップヌードル」を手に取っており、流行りに乗っかろうと思いついつい買ってみた。

なんとS夫妻は揃って車に忘れてきてしまったので、私が持ってきた1つだけを5分間待ってもらって作ることにした。

それもそのはず、今回ブログ当番は私なので、このブログを書くネタ食として買って持ってきたわけである。

水は常温なので、推奨とされる5℃~10℃よりぬるそうだが致し方ない。

熱湯じゃないから石で抑える必要性は皆無だが癖で抑えてしまった
とりわけ中

日清さん「・・・めっちゃ旨いです!!」ぜひ袋麺タイプも作って下さい「!!!*」

麺は中までしっかり水が通り程よくコシがあり、

それに鶏塩レモンのあっさりとしたスープが絶妙にからまり、

常温の水だが熱くなった身体をクールダウンさせてくれて、

夏限定の最高の行動食と言っても過言ではなかろうか。

幌加内の町を眼下に望む

結構予定より時間がかかったので下山は時短のためトレラン的に下山した。

上の方は結構な急斜面なところも多いが景色は良い
北電の反射板がどーん
樹林内もきれいで明るい

なかなか良い登山道を下って行くと5合目に当たる丸山分岐に着いた。

ここまで車で登れたりもするが、今回は沢登りなので登山口近くに車を駐車したのでそこまで歩いたが、結構長かった。

5合目の丸山分岐
林道途中から三頭山を望む

林道歩きが長かったり、途中の休憩も長めだったりで12時間近くかかってしまった。

ここ数年まじめな登山をしてこなかった私には結構きつく、久しぶりに身体に活を入れられた山行だった。

また「!」と高を括っており、でも実質「!!」はあっても良さそうなグレードで、思わぬ高強度なリハビリになってしまった。

なかなか初級レベルでそこまで感覚がズレることは無いかとは思うが、沢は水量や水や雪による地形変化でいかようにもグレーディングが変わってしまうのは、往々にしてあり得る事なので致し方ないことだと思う。

だが夏道や冬山、岩山では味わえない景色や楽しみ・経験は沢登りにはありますので、皆さんも十分に気をつけて沢登りや登山を楽しんでください。

白石店登山コーナー 中川

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まずは札幌圏から実は沢登りでマニアックな道南まで。

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未だ登山道がほとんどない日高のバリエーションの山々に行くにはこの本が必須。

続 無名峰 還暦からの日高登山他 島田茂著 4,400円(税込)

日高の事なら島田茂さんに聞け!

読み物としても面白い。